パリ・オペラ座「天井桟敷の人々」＠東京文化会館初日公演
なぜか前日から緊張しすぎて胃が口から出そうだった（笑）なんで観るだけのわたしが緊張を？？意味不明なんだけど、たぶん、この3ヶ月（そう！パリオペの白鳥DVDを初めて見て、バレエを好きになってから、たった3ヶ月しか経ってない！！！）繰り返し繰り返しDVDを見てきたバレエ団を、生の舞台で、この目で見られる！！という喜びが高まりすぎて緊張してたんだと思う…。
たった3ヶ月でここまできたよ…（おおげさ）
諸事情により今日の配役表を置き忘れて手元になし…ざっとした役は以下。
バチスト：マチュー・ガニオ、ガランス：イザベル･シアラヴォラ、フレデリック・ルメートル：カール・パケット、ラスネール：バンジャマン・ペッシュ、ナタリー：レティシア・ピュジョル、モントレー伯爵：クリストファー・デュケーヌ
「天井桟敷の人々」の映画そのままバレエになってた〜。驚き！なので映画を知らない人は理解が大変かもしれないけれど、映画を好きな方はするっと世界に入り込めると思う。
開演の前にオケピとは明らかに別の場所でスネアドラムの音が鳴ってるから、もしや！と思って席を立ったら、1階の客席とロビーを繋ぐところにドラムとジャグリングするダンサーがいました。映画の舞台である「犯罪大通り」のエッセンスだね。ダンサーが引っ込むときわたしたちに「Have a nice Show！」、そしてかなり日本語的な発音で「バイバイ〜♪」と言ってた（笑）かわいかった。Toi Toi！て声かければよかったなw
今日は2階正面の見通しの良い席で舞台全体を観ることができた。双眼鏡も持ってるから細部までじっくり…とくに今日はカールさん重点的に（笑）これまた諸事情があり、同じくイザベル＆マチューの公演でルメートル役がアレッシオ・カルボネの土曜昼を見ることになったので、初日はカールさんを見届ける覚悟だったのです。。
照明があたってないソデから出てきた瞬間からわかった！見る前はいくら好きでも群舞だとわからなかったりして…なんせ本物初めてだし！なんて思ってたけど、自分でも驚くほど早く発見しました（笑）女性に次々声をかけて愛想振りまくルメートル…あぁカールさんは椿姫のガストンといい、こういうチャラチャラした役が本当に似合うわね…。
映画でもルメートルは憎めない人で出番も多いのだけど、バレエのほうはそれにもまして大活躍です。ガランスとバチストたちがロマンス担当で、ルメートルがエンタメ担当なのね。古典的な振付もルメートルのパートだけだったなあ。コンテも好きだけど、バランスよく配置されて、観客を飽きさせないように工夫してるんかなと思った。
天井からチラシとか、幕間劇「オテロ」（これもルメートルが踊る！しかも至近距離で！今日はカールさんがあと1メートルてところで踊ってたよ…）とか、リハーサルの様子を見せたり（バレエのレッスン動画とか大好きだから、すごく嬉しかった！）、最後のカーニバルのシーンや、ガランスが去るところなど、演出盛りだくさん！
て書きたいことは山ほどあるのだが、明日も仕事（てか今あさの4時…もう数時間後ね）なので、とりあえずここまで。
続き。
「オテロ」のルメートルは役柄に入り込んで表情も険しくて、最後にデズモデーナを絞め殺すところの顔の歪め方などゾクゾクしました。カールさん演技力も素晴らしいねえ。
そうそう、オテロ始まる前に現場を指示してるジョゼの姿を拝見できたのも、かなり嬉しかったです。ジョゼはDVDだと王子役でよく見てましたが、正直バレエのなかの「王子」ってダメな男子でしょう（笑）？だから、王子役の人のことも踊りは素晴らしいなあと思っても、そんなに興味なかったのだけど、購入した「コッペリア」でコッペリウスを演じてるジョゼが本当に渋くて、憂いを帯びた格好よさで「！！！」となったのは1か月前のことです。ご本人振付の作品で会えるなんて〜幸運。
シアラヴォラの爪先と身体のしなやかさ、匂い立つばかりの美しさ、かつ悲哀があって、ガランスそのものでした。ラスネールのペッシュも素敵だった。この芝居の中ではとても難しい役だけど、見事に演じてました。生来の表現者なんでしょうね。バチストのマチューさんは正直、よくわからなかった。パントマイムも「？」て感じのことが多くて…。無難ではあったけど。この役がそういうものなのかなあ？情けない男役、似合うと思ってたんだけど。
それでも売店のマチューさんサイン入りDVDは完売していたよ。シアラヴォラのDVDも出たばかりだから、もしかしてサイン入り売るかと思ってアマゾンで買うのやめてたのに、サイン入りはなかった…残念。
カーテンコールでは盛大な拍手でした。3度目のカーテンコールでジョゼが登場してくれて、それで一気にスタオベ！盛り上がりまくり拍手が鳴りやまない！何度幕が上がったことか！バレエってこんなに盛り上がるものなのね（笑）
