Mayerling(うたかたの恋)

Mayerling [DVD] [Import]

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木曜日の夜、夫の帰宅が遅いとのことで夕食後にバレエマスターから借りたDVDをまたも。ちょうどその日、英国ロイヤルバレエのコジョカルとコボーがこの作品を最後に退団したというニュースがあり、おぉ借りてる中にあった作品だわ!と鑑賞。バレエマスターにうまく導かれてる。

オーストリアのルドルフ皇太子の怪死事件(マイヤリング事件)が元になってる物語。振付はケネス・マクミラン、ルドルフ:エドワード・ワトソン、マリア・ベッツェラ:マーラ・ガレアッツィ、ラリッシュ伯爵夫人:サラ・ラム。

打ちのめされました…。1幕からうぶぶぶぶおぼぼぼ…と声が漏れるくらい大号泣…。なんだよおおおこれ…うわああん。母親の愛を渇望し、永遠に満たされない愛を求めてるのはマシュー版の白鳥にも通じるところ。1幕最後のPDD、あんなに暴力的な男女の踊りがあるんて、絶句した。皇太子と皇太子妃、それぞれの悲しみがわかるから泣けて泣けてしょうがなかった。あんまり涙がでるものだから、いかん明日も仕事…と目の腫れを懸念して鑑賞中止する始末。そのあとFbやツイッターで次々とコジョカル・コボーのカーテンコールでの素晴らしい写真がアップされていくものだから、それ見るたびに「うおおおぃぃ」と泣いてました。アホかと…。

帰宅した夫に「どうしたの?泣いてたの??」と心配されたので、「うん、あのね」とマイヤリングとコジョカルたちの退団写真と話はじめたそばから興味なくされたよねえ。ええ。。ちょっと!どうせこんなことでしか泣かないわよ!生活で悲しいことがないからね!ぷんすか。

ロイヤルバレエ団の公式チャンネルにアップされているマイヤリング練習風景。エドワード・ワトソンてこんなにきれいな人なのね。ルドルフ役のときは険しい顔だから、とてもギャップを感じた。

それにしても、このルドルフという役は踊ったら最後、日常をルドルフの苦悩に侵食されちゃうんじゃないかなあ…と心配になるほどの重い役だと感じた。映像でもトレーニングしてるけど、体力をとても使うだろうし、難しいリフトがたくさんあるからテクニックも必要。もちろん演技力も。どれが足りなくても成立しない。すごい役だな。あぁ…2010年に来日公演あったと知り悶々…観たかったーー!来月のロイヤルガラでも「うたかたの恋」と入ってるので、要検討。