習性

肌寒い連休でした。それが理由なわけではないですが、この連休はほぼ家から出ず、バレエや映画のDVD、ネットで漂流、本を眺めてたかと思えば惰眠を貪り、昼夜逆転と、本来のわたしの習性を存分に発揮した過ごし方をしていました。いいぞ、その調子だ!って掛け声したいくらい。

4月に見た映画は10本以上あったのに特別感想を書きたいようなのはなくて、あぁ心の森が大旱魃に見舞われているのか??と思っていたら、月末に「わたしはロランス」を見て、心の森の枯葉の下には腐葉土があった…!と確信できたくらいお水たぷたぷ吸収できまして、安堵しました。取り戻したというような感覚。いい映画だった…。あらすじ何も知らずにフラっと見たのが功を奏したのか、展開にもはらはらしたし、衣装や美術の色彩や編集にもどきどきして、3時間集中できました。80-90年代の描写が多いので、どこぞの巨匠が撮ったのかと思ったらまだ20代半ばの若い監督だということも、あとで知り驚きました。


バレエDVDはロイヤルバレエの昔の「マイヤリング」を見ました。ムハメドフがルドルフ役、ヴィヴィアナ・デュランテがマリー役の。デュランテのことはオーロラでしか映像で見た事がなく、それがまた妖精のような無垢な美しさと可愛らしさと儚さで、なんだこの人間離れしたダンサー!おそろしい子!と白目になりまして、そんな彼女が愛人志願して王子と心中する魔性の女の役??と半信半疑でしたが、これが素晴らしい妖艶さでね…ムハメドフが性別は「雄(オス)」!って感じの色気がムンムンしてるダンサーなので、尚更、ふたりのギャップと、キリキリ巻きあげられていくような引力とで、見てはいけないものを目撃してしまったようなエロさがありました。最高の組み合わせ。ミッツィ役のダーシー・バッセルの小悪魔ぶりもよかった。かわいい!

本は何冊かを同時進行でちょこちょこ。わからないわからない!と言いまくってるシェイクスピアを読んでいます。生誕450年だし、いままで全く触れてこなかったので、修行気分で…