上野動物公園

ホッキョクグマとアザラシの展示がリニューアルされたというので、行ってきました上野動物公園。6年ぶりくらいかな。日中は歩いていると汗ばむくらいの陽気で、実に動物園日和。そのため園内も大混雑でした。

入るとすぐにパンダ見学のための大行列が見えます。ここは後回しにしてフクロウ、ワシ、タカ→ライオン、トラ、ゴリラへ。鷲鷹は漢字の格好良さに負けないビジュアル!赤ん坊くらいなら爪でグワシっと持って行けそうな力強さ。

ライナスばりの布フェチであるゴリラのピーコはお気に入りの布地を日よけにして熟睡してました。ほかには子どもゴリラもいて、どんな動物もちっこいのは愛らしいですが、類人猿のそれは一層です。飼育員さんのお話によると、出産直後、気管が詰って呼吸がしにくかったのを、お母さんゴリラが太い指を赤ちゃんの口に突っ込んで、ぐわっと喉を広げ呼吸をさせたとのこと。おぉーそんなこともできるゴリラはさすがです。*1

「夜の森」には夜行性のコウモリ、ヤマネコ、リス科の住人。ヤマネコは3匹いて、2匹が追いかけっこしてるのを1匹が我関せずで眺めていました。「バードハウス」にはなぜかコアリクイ。1匹がもう1匹に嫌がらせのようにちょっかい出してて面白かったです。しっぽ掴んだり、おんぶしてもらったり…。白黒の動物が好きなので、コアリクイもリストに入れました。

以前のホッキョクグマのブースは狭く、コンクリ打ちっぱなしの殺風景さで、本熊もやる気なさそうでしたが、リニューアルで張りぼてでも氷山チックな背景があり、プールも拡張され、クマも張り切って左右に歩きまわって営業してました。歩いてるところにガラス張りの箇所があり、下から眺めることもできるそうです。*2ほかのクマコーナーもきれいにされて、ツキノワグマの子どもが丸太を転がして、若いのに営業熱心でした。


アザラシの優雅な泳ぎに感嘆し、ゾウの中身まで見たあとは徒歩で西園へ。家畜コーナーでブタを見たかったのに、すでにお家へ入っていたので馬と牛とヤギを愛でました。そのあとはコビトカバ!子どもも6月に生まれたばかりでさらに小さいぜっ。カバは単独行動をするので独りひとつのブースにわけられており、散々コビトカバを見たあと、裏へ回ったら普通サイズのカバの、あまりの巨大さに後ずさりしました。

で、でかい!!ゾウが大きいというのは、脳内イメージがはっきりしているので実際に見てもそう驚きはしませんが、成年カバのことはあまり考えたことがなかったので、ものすごい衝撃でした。このカバも営業力が高く、わたしが行ったときに陸上で動きはじめ、どしん、どしーーんと効果音をつけたくなる感じでプールに入っていきました。

もうそろそろ日も傾いてきたので東園へ戻り、最終目標であったパンダ鑑賞です。人の列もなくなり、シンシンとリーリーをゆっくり眺めることができました。大人だけの客は否応なしに後方の列へ振り分けられるため、パンダまで遠いのですが、大人なので満足しましたし、パンダへの上納金も忘れませんでした。

都心でこれだけ広大な敷地の動物園が、たった600円で楽しめるなんて素晴らしいです。古い施設ながらも展示の仕方を工夫して、動物のことをより深く知るきっかけを提供する努力をしています。動物たちも日々接する、眺める人間の数が尋常ではないため、営業スキルもダントツだと感じました。あの達観ぶり、言葉が通じたのなら人生相談したいくらいです。

そんな動物を真剣に観察していたら、撮った写真がゾウの中身だけでした。これはいかんと、動物園を出てからパンダポストを撮影。ここに投函するとパンダの風景印を押して配達してくれるそうです!マーベラス*3

*1:「ゴリラの背中にはチャックがあって、中から人間がでてくるんじゃないか」と何度も思うくらい人間くさい仕草をすると飼育員さん談

*2:泳ぐ様子も見られます。動画→http://www.tokyo-zoo.net/movie/mov_book/1111_01/index.html

*3:http://www.ueno-panda.jp/topics/detail.html?id=64