角田光代個展


作家の角田光代さんの個展、本日が最終日なので「このさき二度あるかわからないし」と思い(笑)、連日外出にうんざりはしていたものの気力をだして表参道HB Galleryまで行ってきた。
展示されたのは、3年前に出版された『予定日はジミー・ペイジ』の挿画に使われた絵。この本を装丁をする際にイラストレーターの唐仁原教久さんが、角田さんに絵を描いてほしいとお願いして描かれたものらしい。水彩画14点と素描が5点くらい、あと文庫の表紙になった絵を拡大プリントしたものが展示されていた。出版された当初もその多才ぶりに驚いたけど、原画を見たら色使いが素敵でまた驚き。色って造形よりも本人を表しそうで、こういう微妙な色合いを出せる角田さんって豊かだなあと思った。展示数が少ないこともあり鑑賞はあっさり終わってしまったので、ワタリウムまで歩いた。通りには「まい泉」だの「パンとエスプレッソと」だの「はらロール」だの美味しそうな店が並んでいたけど、家に帰れば食べ物がわんさとあるので*1心を鬼にして歩く。


ワタリウムでかかっていたのが建築系だったので、あまり興味もないし…と紙ものや書籍を見るだけにすると思っていたが、アンテークの生地で作ったブックカバーを買ってしまった。ブックカバーなのに2600円…。この金額の単行本なら躊躇するくせに何をやってるんだ!わたしよ。黒地に金の水玉模様のサテンだったの…内側は色とりどりの蝶々プリントの綿生地で可愛かったのでつい。*2
ワタリウムから外苑前までふらふら歩いて交差点すぐの栄屋文具に入った。小洒落た店に疲れていたので、いかにも街の文房具屋という趣きが気になり店に入ったのだが、そこには小学生の女児が3人くらいで真剣に品定めをしていた。どうやら友達へのプレゼントらしいのだが、東京のど真ん中で暮らしていても街の文房具屋さんで500円くらいの予算で何を贈ろうかと悩んでいる姿は、わたしが幼かったころとすこしも変わらない!とちょっと感激。

*1:午前中に姉1から新米と自家製の餅、地元のお菓子などが届いていた

*2:しかしクマゴロウをバックにして写真をとったら、まったくわけのわからない写真になってしまった。