印象に残ってるもの

今年観たバレエ、演劇、ミュージカル、ライブ等は53本。
とくに印象に残ってるものを年初から挙げていくと…

バレエ部門は、2月東京バレエ団でのノイマイヤー版「ロミオとジュリエット」(ハンブルク組)、3月パリオペラ座来日公演、5月新国立バレエ「カルミナブラーナ」、7月エトワールガラ(なのにリアブコの「アルルの女」)、8月ロイヤルエレガンスの夕べ(これは作品構成も演者もよかった。とくにサラ・ラムのオーロラ姫、マックレーのタップ)、コジョカルガラ(コジョカルの「レディオとジュリエット」、マックレーと都さん、HETのユルギータ&イサック組)、9月マシューボーン「白鳥の湖」、11月スペイン国立ダンスカンパニー(Sub)。行った公演どれもが心に楔を打つような瞬間があり、たいへん豊作でした。

ストレートプレイは5本観たけど、心乱されるような衝撃までは受けず。

ライブも豊作だった。5月「小谷美紗子田渕ひさ子」のように、小谷さんを好きなミュージシャンとの共演がとても楽しかった。久しぶりに観た10月の中村一義ライブもよかった。
あとは年末3本見られた上原ひろみ!!2本はトリオで、最後はレキシとの共演で。ファンクなレキシの楽曲をすべて「ひろみ節」、つまりはジャズアレンジしてあり、相当エキサイティングだった!これは演奏するバンドメンバーはかなりキツかっただろうなというリズムの刻み方(笑)わたしはずっと、大好きなミュージシャンであるピアノ上原ひろみとドラム玉田豊夢で共演する日を夢見ていたので、この「レキシとオシャレキシ」は念願叶ったり!で、ご褒美みたいなライブだった。20年後あたりにひろみの日本ツアーはトムくんがドラム叩いてればいいのにな!と新たな野望を持ちました。


今年は映画館のパスポートを入手したおかけで、映画館で観た映画は91本と大幅に増えました。で、いろいろ見始めて興味が広がるとDVDレンタルや購入での鑑賞も増え、それを合わせると170本〜くらいの作品を観ました。

とりあえず映画館で観たので印象に残っているのを観た順番で列挙していくと…
「みんなで一緒に暮らしたら?」「ビフォア・ミッドナイト」「ネブラスカ」「メイジーの瞳」「オール・イズ・ロスト」「わたしはロランス」「GF*BF」「オーバー・ザ・ブルースカイ」「コーヒーをめぐる冒険」「アクト・オブ・キリング」「めぐり逢わせのお弁当」「父の秘密」「チョコレートドーナツ」「馬々と人間たち」「物語る私たち」「世界の果ての通学路」「彼女のそばで」「6才のボクが、大人になるまで」「アバウトタイム」

これらに順位をつけるのは難しいけど、リンクレーター監督の「ビフォア〜」と「6才のボクが〜」は本当に好き。「時間」というものに圧倒される。
いろいろ見すぎだったのか、映画見ても何にも感じなくなってたときにドラン監督「わたしはロランス」見たら、ぎゃあーってなった。すべてが好き。
「馬々と人間たち」「世界の果ての通学路」はユーモアもあって、シビアなところもあって好き。「アバウトタイム」もユーモアの采配が見事で、陳腐になりそうなテーマを面白く描いてる。「物語る私たち」も手法も面白かったし、血の繋がりとか考えるとたまらず駆け出したくなるよう映画だった。


映画館でのライブビューイングで、バレエとナショナルシアターライブを鑑賞したのは11作品。それぞれを何度も通ってるので、回数にすると30回くらいか…。


ナショナルシアターライブ(NTLive)のシェイクスピア劇には人生変えられた!と思うくらいの衝撃がありました。いや4月上映の「コリオレイナス」は全然、ちっとも、ピクリとも琴線に触れず「あーやっぱりシェイクスピア苦手だー」となってはいたのです。
それでも分からないままでは嫌で、なんとか理解したいと5月に新国立劇場テンペスト」観て、演出家の白井晃さんと翻訳家の松岡和子さんのお話を聞いて、ツルツルのシェイクスピア壁にほんの少し取っ掛かりができて、7月からNHKラジオ「シェイクスピアと名優たち」の放送が始まりテキストを買って毎週視聴し、8月のNTLive「リア王」で「あら、面白い!!」となり、10月NTLive「ハムレット」であっさりと恋に落ち、5月の時点では「いくら理解したいからと言っても、原文でなんか読まないよ!」と思っていたのに、12月「オセロ」は原文予習するまでに至りました…。


今年はシェイクスピア生誕450年ということもあり、いろんなところで特集されました。バレエ作品も「冬物語」の新作があったりと、そのたびに翻訳本で予習したので、これまでの人生でほとんど触れてなかったシェイクスピア作品を今年だけで8つ読みましたし、映画化されたものも10本くらい見ました。

自分でもどこへ向かおうとしてるのか謎です。小さい頃は物語さえ読めなかったくらいフィクションが苦手であったのに(今でもファンタジーは読めません)、こんなに演劇や映画に興味が向かうとは思ってもみませんでした。わたしのことなので、移ろい易いとは思いますが、新しいことを知るその過程、途中がいちばん楽しいので、いまとても毎日が面白いです。