エトワール・ガラ2014 プログラムA

3日の東京最終公演を観てきました。Aプロは2回目です。

金曜日のBプロで一気に好きになったアマンディーヌ・アルビッソン、同じAプロで「白鳥」「オネーギン」を再度見たら、「白鳥」はやはり不思議な感じだったけど、こういうのも個性と受け入れられるようになったし(笑)、「オネーギン」のリフトなどはほんとに綺麗で、全幕見てみたい気持ちになりました。現金。

今回のことで、どんなダンサーでも好きになればより多く楽しめるなと思ったことです。日常生活なんでもそうだけど、慣れちゃうとつい足りないものを探しちゃうけど、何事も美点を探すと受け止め方は変わるし、結局は自分次第かなーとか省みたり。わたしは批評家ではない、ただのバレエ素人なのだから、楽しんだほうがいいよね?(笑)

というわけで、2回目のほうが気分も新たになって?とても楽しめました。フィナーレではダンサーたちが客席まで降りてきてくれて、わたしは前方の通路側だったのでフォーゲル、アマンディーヌ、ドロテ、マチュー、ペッシュがすぐ横を駆け抜けていきました。たくさんの「1輪のバラ」を客席に投げてくれたりして、大いに盛り上がり、お祭り感がありました。

それにしても…ハンブルクの二人の「マーラー」は神が地上を浄化(もしくは破壊)するために遣わせた使徒ではなかろうか…と思うほどの「ひとではないもの」感、幻想を見せられてるみたいな現実感のなさ、ただただ呆然と眺めてしまう浮遊感。すばらしい!

「アルル」のサーシャの狂気、現実を越えて、より自分が望むものしか見えなくなってる盲目さ、なにか憑依してるのかと思う怖さでゾクゾクしました。はあ…言葉が足りない。技術、パートナーシップ、演技力、どれも完璧です。また来てください…と切望せずにはいられません。