ようやくシャーロック

シャーロックSeason3

シャーロックが生き返った種明かしと結婚式の1・2話がちょっとダラダラした印象で、「あれ?このドラマってこんなもんだっけ?」と肩透かしを食らったものの、3話目で本来の探偵物になり「あーこれこれ!待ってました!」と安堵、そして「そこで終わるのか!また2年待つのか!!」という安定の引っ張り。

わたしは正直シャーロックとジョンに萌えを感じないので、1・2話目が退屈だったのかも。シャーロックの「高機能社会不適合者」ぶりを堪能したいだけなので、事件がないと物足りない。今回はお兄さんのマイクロフトの非人間性(でも弟大好き)の描写が多くて、それは楽しかった。ちょっと歪な人がたくさん出てきて欲しいから、シーズン4も楽しみです。

それにしてもメアリーの設定がかっこいい。シャーロックといい、無自覚にこういう人を引き寄せてしまうジョンの、「普段は凡人のふりしてるけど実は狂気を孕んでいる人物像」がわかるエピソードが好きです。



大脱出

ジム・カヴィーゼルが監獄の変態所長を演じた「大脱出」も届きました。映画館で2回見たけど、特典映像の「削除されたシーン」見たさにお高いやつを購入しました(涙)
本編はもういいので(あとでジムさん登場シーンだけ繰り返し再生しますが)、メイキング映像を見ていたら、これまで全く興味がなかったスタローンとシュワルツェネッガーのことがちょっと可愛く見えてくる不思議…。情?慣れ?意外と何度も楽しめるかもしれません…w



ビフォアミッドナイト

今年いちばん、心が支配された映画の第三作目。
(一度目の感想http://d.hatena.ne.jp/satomasawa/20140207/p1
つい先日も映画館で見ました。二度目のときは初見よりも台詞が迫ってきました。初見のときは第一作目からの時間の流れにただただ圧倒されたけど、二度目の鑑賞では、これから先の時間をどう繋いで行くか、二人の決意とまで強くないけど妥協でもない、しかし「ここ」が確かに結んだ瞬間というような…、それを目撃してしまった!ということに涙がでた。


そして三度目の鑑賞は家で。前二作(ビフォアサンライズ、ビフォアサンセット)のときも夫は見るともなしに見ていたけど、とくに興味を示すこともなかったので、どうせ最後のシーンで泣いてしまうわたしのことだから、一人でこっそり見てしまおう…と夫が昼寝してるあいだに再生した。そうしたら、前半の作家仲間の別荘で皆で食事してるシーンあたりで起きてきて、結局は二人で見た。

今回もやはり夫は特別に注意を払うこともなく、しかしわたしの鑑賞の邪魔もせず見ていた。すっかり見終わってテレビを消したら、エンディングの曲Haroula Alexiouの「Gia Ena Tango」を口ずさんだので驚いた。しかも興味ない話だろうなと思い、感想を求めずにいたら、「あんなにしゃべって喧嘩して結局仲直りするのか…」と突っ込みもしてくれ(笑)

…こういうとき、一緒に暮らしてるんだと実感する。自分ひとりであったら目に入らないものと触れ合うこと。お互いの「にじむ」部分、濃淡の面積が拡大していく。他人と暮らしてゆく醍醐味だな。おもしろい。

わたしたちには子供がいなし、いまのところ自分たちも親も健康で、生活におけるストレスが低いから、お互いの意見が激しく衝突することはまずない。けれどこの先、あの映画の二人のように齟齬がうまれたとき、わたしは例え修復不能なドラスティックな喧嘩になろうとも言葉を尽くして理解し合おうと努力したいし、しかしとても大切な相手だからこそ「修復不可能」であっても、最後に繋ぎ止める、そういう選択をしたいんだよと夫に伝えたら、「え!あんなすごい喧嘩をするつもりなの??」とたいへん驚かれた(笑)