小谷美紗子Trio@渋谷La.mama

まずいちばんに書かなければならないことがあります。それは…


小谷さんが!客席に!向かって!歌を歌った!!


え?ふつうのことだ?ええ、ふつうのミュージシャンはそうだと思いますが、小谷さんは違うの!今まではピアノが横だったの!横というか、ちょっと背を向けてるときもあったような?それが今回は客席にピアノを向けていた!ちょっとこれって記念すべき日ではないのか?


ツアーのアンコールでも登場したKORGのSV1を使っていたのですが、「プロになってから初めて自分で買った楽器」とのこと。「今までは会場のピアノや運んでもらったものを使ってたから」と言ってたけど、Trioのときに使ってたYAMAHAの(おそらく)CPシリーズのは自分で購入したものではなかったのだねえ。「ピアノ運んでるスタッフがつぶれるんじゃないかとおもうこともありましたので(笑)、人間の手で運べるものにしました。白鍵と黒鍵の配色が逆になってるモデルしか売ってなかったのだけど、やはり弾き慣れないので、今度は鍵盤の配色がふつうのものを買いたいです」と(笑)はじめからそうして(笑)

そんなわけでピアノが小さくなった分、客席のほうを向き、3人の距離も縮まってヒロを頂点にした三角形を作るタイトなセッティングでした。客席を見る小谷さんもまだ照れがありそうだし、こちらも目が合ったりすると「きゃっ」てなります(あほ)

us

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前回の「ひさことみさこ」のときのセットリストは「お涙ちょうだい」だったらしく「お客さん全員で泣く、というようなライブでしたので…今回は元気になるような選曲を」したそうだ。元気になるというか、「正体」のドラムなどはほんと激しくて、ちょっとアジられてる気分になった(笑)「still have us」「recognize」は小谷さんが立って演奏した。そして「手の中」の歌詞を間違えて「やっちゃった!」という顔をトムくんにしてだな…わたしはまた坂道転げる勢いで萌えたことですよ。


ピアノソロ弾き語りみると「やはり小谷さんの真骨頂は弾き語りだよなー」って思うのだけど、トリオはトリオの良さがある。トムヒロの音の緻密さ、そしてクリアさ。耳がいい人の演奏って、すぐわかる。どんな小さいとこでも大きいとこでも、会場に合った音を作る。意外にそういうことをしないミュージシャンもいるなか、多くの現場をこなしてる二人のプロの仕事を見せてもらえるから、やはりトリオも好きなのだ。

演奏がすべて終わり退場するとき、イヤモニのコードつけたまま帰ろうとしたヒロに瞬時に気づいて取ってあげたトムくん、そして同じミスを美紗子もするとこで、そこでも取ってあげるトムくん。お母さんか!美紗子とヒロでトムくんを取り合ってる構図がほんとしっくりくるわ…。

ともかくも、今、小谷さんはめきめきと変化してる真っ只中なのだなと感じる。

  1. who
  2. 誰か
  3. enter
  4. 正体
  5. 手の中
  6. Still have us
  7. recognize
  8. 雨音呟く

小谷さんの次のライブは8/12、青山月見ル君想フで。チケット発売は7/7から