上原ひろみ『ALIVE』発売記念イベント@shibuya duo MUSIC EXCHANGE

応募者4860名のなかから500名招待の上原ひろみ新譜発売イベントに当選したので行ってきました。今年の運を使い果たした感!いや、そうはさせない!(笑)

ALIVE (初回限定盤)(SHM-CD+DVD)

ALIVE (初回限定盤)(SHM-CD+DVD)


ステージにはヤマハのピアノが鎮座。その前に2脚のスツール。ピアノの背後にはスクリーン。開演とともに客電がおとされ、まずはアルバムの特典DVDにも収録されているAliveのビデオがスクリーンに映し出される。

曲が終わると客席からは大きな拍手。出演者だれもいないのに(笑)そこへ司会進行役の棚橋和博さん登場。棚橋さんは濃密で重量のある(凶器になる厚さと重さw)インタビュー雑誌「cast」の発行人で、このために新潟からわざわざいらっしゃった。そう、新潟の雑誌なんだよー。わたしは新潟で暮らしたこともあるので棚橋さんが地元テレビ局で音楽番組やってたのも見てたよー。

それはさておき、棚橋さんは何度もひろみにインタビューをしているので、お互いに気心が知れていて、話しが苦手なひろみのおもしろい部分を存分に引き出してくれて、本当に楽しい話が満載だった。気持ちよく相手に話しをさせつつ、ツッコミも入れて(笑)このところ宣伝のためにひろみがラジオなど出演するたびチェックしてたけど、うーーん…となる司会者(聞いてほしいことを聞いてくれない、自分の話しをするなど)が気になっていたので、あぁインタビュアーは頭のキレ方がやはり違うわ…と感心しきりでした。

ひろみ登場に場内は大歓声と拍手。わたしはすでに涙でそうになった。だって!ひろみのライブでこんなに近いところで見たことなかったんだもの!ホールだと20列目とかさ、コットンクラブでも自由席の後ろのほうだった記憶。存在自体が発光してるかのように光り輝いているひろみなので、見るたびに「ありがたや〜」と仏像拝むような気持ちになるわけですが、今日みたいに間近で見たら、そら泣くよ!

場内にはこのイベントのためだけに沖縄や北海道から来てくれたファンがいると知ったひろみは感激しすぎて「ほんとうに?沖縄出身とかじゃなく?これのために??」と疑っていた(笑)「そんな遠くから来てくれたなら、しゃべってる場合じゃない。はやく演奏しないと…!」と…もおお可愛いい!!

1曲目は「最近テレビに出るときによく弾く曲をやろうと思います。テレビだと時間の都合上短くせねばならず…きょうは存分に演奏しようと思います!」な「Seeker」。


そのあと爆笑トークを25分ほど?(キーワードは大根すき焼き、プリン3連118円、ゆるーーいジャムセッション、自由時間のマイルスデイヴィス)

追記:大根すき焼きは矢野顕子さん宅へお邪魔したときに作ってもらい、とっても美味しかった!とのことで、レシピ紹介をしてくれたこと。「夫婦だけとか家族の人数が少ない場合は」と言うところを「編成が少ない場合は」といったひろみに棚橋さんが「バンドかよ!編成って!」とツッコんだのがツボに入ったらしく、ひろみは涙ながしながら笑ってました。

オフの過ごし方を聞かれ7時起床-ご飯-ピアノ-ご飯-ピアノ-おやつ-ピアノ-夕飯-ピアノ…というピアノ漬けの日々を語ったひろみ。その合間に食べるおやつはプリンが多いですというのと(それもスーパーで売ってる安い3つ118円の・笑)、夜の自由時間にはマイルス・ディヴィスのライブDVDをかけながらピアノを弾き、勝手にセッションしてる気分になると。

ピアノのある店でたまたまセッションなどすると明け方まで弾いてて、最初は喜んでたお客さんも「終電なので…」とかどんどん帰ってしまうそうだ。そんな感じでどれだけピアノが好きなのか!?という話がたくさん。周囲に「むかしバンドやってました」なんて人がいるなら、すかさず「なに演奏してた?いまも楽器やる?」と詰め寄っていくらしい。「だって…もしかしたらセッションできるかなと思って」と言うひろみに、「あなたのレベルでセッションなんかできる人いないから(笑)」と棚橋さん。本当にその通りで、もはやスタッフの間では「ひろみの前で楽器できると言うな」と暗黙の了解になってるそうですw


「Firefly」「Spirit」2曲続けて。ソロならこの2曲はやるかな?と予想していた曲、どちらも大好きなので心から嬉しかった!とくに「Firefly」の旋律とピアノの繊細な音の美しさといったら!!ためいきが漏れます。

はあああ、ひろみのピアノの音は色とりどりで、キラキラ輝いた粒粒で、軽さや重さの重量があって、それら音の渦がくるくる浮遊しながらわたしを違うどこかへ連れて行く。そして聴けば必ずみぞおちあたりが熱を持つ。血が逆流するような、感情の劇的な起伏が身体の反応として表れる。

ひろみのライブは毎回ものすごく期待していても、まだ裏切られたことがない。そしていつも思うけど、ファンがものすごい熱いの!集中力と寛容さが共存している空間。ライブの半分は客がつくるものだと思ってるので、ひろみのお客さんは毎回すばらしいんだよおー!

アンコールは「新譜からピアノソロで弾ける曲はもう全部やってしまったので…最近また変化があって面白くなってきた、マイブームの曲をやろうと思います」で「BQE」。これが、すごかった!!


思いがけない機会を得て、久しぶりにひろみの生演奏を聴くことができて、本当に幸せです。年末のツアーも必ずいくーーー!