MMS2014

5月、ラミンがミュージカルミーツシンフォニーのために来日し、わたしは昼夜2回公演ともにコンサートを楽しんだのですが、詳しい感想を書かぬまま…時間をおいてしまうと詳細を書くほどの熱量がなくなっていくんだなあと改めて思いました。

一方ではどうにか言葉に変換しておかないと興奮しすぎて眠れないという体験もたくさんあり、つまりは言葉にアウトプットしておきたくなるような感情の動きは残念ながらなかったということかもしれない。

ラミンは素晴らしかったです。好きになったきっかけの「オペラ座の怪人」から「Music of the Night」「Phantom of the Opera」もまた聴くことができて、「stronger yet」のフェイクも聴けた。ミスサイゴンの「Why God Why」「Last Night of the World」は去年の4Starsを思い出したし、デュエットした新妻聖子さんは「命をあげよう」の絶唱も素晴らしかったし、アンコールでラミンがアンジョルラスのパートを歌ったレ・ミゼラブル「Do you hear people sing?」は歌詞がぐだぐだでも嬉しかった(毎日BWで聴いてるだろうにね?なぜ歌詞を覚えてないのかラミンw)、ピーターさんと「Music of the Night」をデュエットしたのもサプライズだったし、ご本人たちが楽しそうにしてくださってて、見てるこちらも嬉しかった。


んだけど、いまラミンはトニー賞にノミネートされてて、ブロードウェイの劇場前にはそれを伝える看板が出てて、世界中のファンが彼を見に集まってくる…そういう舞台をお休みしてまで来日して、やるようなクオリティの仕事だったのかな…と思うとちょっと手放しで喜べない感じがしたのもたしか。この仕事を受けたのは去年で、そのころはBWもトニー賞もまったく考えてなかったでしょうから、完全にタイミングの問題だとは思うのだけれど。

脚の怪我や体調不良を舞台では一切見せずに、いつもの圧力のある声量を聴かせてくれたのは心から感謝します…しかし4Starsを知ってしまってるわたしとしては、このMMSという企画構成がすでに退屈なものになっているのです。出演者が多くて、結婚式ドレスでカルトの合同結婚式みたいな衣装もヘン。今年はそれでも歌にあわせてアオザイやパンツスーツなどあったので良かったけれど(宝塚の男役の方はやはりこういう格好すごく似合うんだなあ…と惚れ惚れしたエリザベートのデュエット。歌も素敵だった安蘭けいさん)。
個人の名前を出すのは可哀想なのであえて書かないけど、出演者の歌唱力と英語力に差がありすぎだろうと…げんなりする場面もありました。同じ日にNYでは無料の野外イベントでトニー賞にゆかりのある作品の出演者たちが歌ってて、その動画がすぐ見られたりすると、余計にね…悶々。