小谷美紗子Trio Tour 「 us 」 @ Shibuya duo MUSIC EXCHANGE
1月の弾き語り以来の小谷さん。Trioはいつぶりだ?去年の9月…7ヶ月ぶり…。長かったね。
ライブ始まる前のSEが珍しく小谷さんご自身の曲だった。ta-taのアルバムで、ひこうき雲、Kissing My Love、Somewhere There's A Featherが流れ、I Go To Sleepの途中で小谷美紗子Trioが登場し、本編が始まったのだった。
- アーティスト: odani misako・ta-ta,小谷美紗子
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2003/10/29
- メディア: CD
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服は3人とも黒であわせてた。トムくんの薄いガーゼ素材ぽいシャツには前身頃にレースというかフリルがわしゃーってついてて七部袖で可愛い。小谷さんは胸元にフォークロア調の刺繍が入ったワンピースに、大きめ水玉のレギンスで、わたしも同じくらいの水玉タイツ履いてたので、勝手におそろいー!と喜んでました。ヒロは黒シャツに黒ネクタイであったので、おい…お前はいつそのネクタイを緩めるんだ…と念を送り続けてました。…すみません。
「runrunrun」、「You」、「消えろ」を立て続けに。小谷さんMC「いつも終盤にやる激しい曲をはじめにやったから…」と息あがってた(笑)
「照れるような光」をトリオで聴くと、ものすごく萌えるんですけど(だってだってあなたそんな目の前で、こんな愛にあふれたの言葉の数々を歌われて!って)、今日は「dear そばに居てくれる人」のとこで二人が目をばしっと合わせたのよおおお。わたしは萌え転がってそのまま道玄坂を血だらけになって渋谷駅に着くかと思いました。ほんとすごい歌詞なんだから。別れた恋人と今の幸せをくれた恋人への曲。「過去があるから今がある」ということを、こんなにふうに言葉にできるなんてね。
久しぶりの「手紙」、これは家族への歌だけど、聴くたびにすばらしい愛情で育ったんだな…そうでなければこんな言葉はでてこないとしみじみ思った。
小谷さんMC「1曲目のrunrunrunみたいに悲しいことをひたすら明るいメロディーにのせて歌ってみるのもおもしろいけど、次の2曲はここ数年すごくつらいことがあったそのまま歌にしたもの」と「東へ」と「すだちの花」を歌った。歌詞とメロディーが矢となって、まっすぐに刺さってくる。
「正体」、実際にTrioで聴くまで、あんなに激しい曲とは思わなかったわ。リズム隊がものすごくかっこいい。精神的パンク。後奏でトムヒロがタイミングをはかるためにずっと見つめ合ってたのがよかった。今日はほんとに3人の表情がしっかり見える場所だったな。
アンコールではKORGのSV-1を披露。立ったまま弾き語りしてた。すごく楽しそうに歌ってた。いままでピアノがなくて行けなかった遠くへライブしに行けるように、その準備なのかな??すごく気持ちが外に向かってるんだなあ!と感じた。
小谷さんMC…「us」はTrioの3人とエンジニアの方1人の”一般常識を知らない”4人で作ったのだけど、きつすぎる言葉を指摘してくれるような「大人」がいなくても作れるんだということがわかったのでいい経験だった、自由に作りましたとのこと(笑)
あと、トムヒロのことを「彼らがいたからピアノもっと上手くなりたいと思ったし、頑張って練習した」と、今や日本屈指のリズム隊ふたりと切磋琢磨してるのがよくわかった。
今回のライブも心が洗われるような、きらきらした瞬間がぎゅうぎゅうにつまった時間でした。小谷さんがわたしたちファンを「似た者同士」と表現してくださったのがとても嬉しかった。アルバムも聴いてくれる人のために作った、なにかを共有したいと思ったと。
ライブはじめから頻りに感謝の言葉を述べて、たくさん笑いながらお話してて(珍しく関西弁もでて)、客席にカメラを向けたりして、心から楽しそうな小谷さんだった。わたしがライブ行くようになったのは7年ほど前ですが、あの頃の小谷さんは悪い意味ではなく、客席なんか気にしない孤高のアーティストで、ドSというか(笑)自分のなかに確固たるものがあり、それを満たしていれば判る人には伝わるし、伝わらないならそれでいい、というようなちょっと突き放したようなところがあったな、と。いまは届けたい気持ちが強くなったのかな。
声は最高にでてました。時折、身を切るようなつらい歌詞に自分で打ちのめされてる(もちろん聴いてるわたしも打ちのめされてる)感じがして、次の曲にいくのに時間をかけてた(そして見守る男二人)。この人はほんとに勇敢だな…あえて言葉に、歌にしていく表現者としての矜持がある。だからわたしは彼女を、彼女のすることを信頼してる。
来月は田渕ひさ子さんと渋谷の7th Floorでライブ。もちろんチケットを買った。
- runrunrun
- You
- 消えろ
- 誰か
- 照れるような光
- 手紙
- Who
- (rainのメロディが冒頭に)東へ
- すだちの花
- enter
- 正体
- 果てに
- Recognize
- 手の中
- En1. Rum&Ginger
- En2. universe
そうそう、トムくん仕様のカノウプス、わたしはこの日はじめて聴いたかも。こんなインタビュー動画があったので貼り付け。