見続ける

わたしがあまりにも駄作映画ばかり借りてくるので、とうとう夫から異議が申し立てられ、在宅のときにはあやうく再生できない事態に(笑)平日の夜、夫が帰ってくるまでのあいだわたしが映画を観てると「またつまんない映画みてたな〜?」といいつつ「リースくんは何役なの?」と訊いてくる。もぉー実は気になってるんじゃないの〜?素直じゃないんだから!(ポジティブ)

これでもジムさん関連じゃない映画も観てます。

小さな村の小さなダンサー [DVD]

小さな村の小さなダンサー [DVD]

「小さな村の小さなダンサー(Mao's Last Dancer)」
監督:ブルース・ベレスフォード、出演:ツァオ・チー、ジョアン・チェン、ブルース・グリーンウッド、アマンダ・シュル、カイル・マクラクラン
以前コメントでおすすめいただいたバレエ映画、ようやく観ました。1981年にわずか20歳で中国からアメリカへ亡命し、ヒューストンバレエ団で活躍したリー・ツンシンの自伝を映画化した作品。グレアム・マーフィーが振付で協力、ツンシン役のツァオ・チー(バーミンガムロイヤルバレエ団プリンシパル)がオーストラリアバレエ団とともに「白鳥の湖」や「春の祭典」を劇中で披露しています。
貧しくても愛情をかけて育ててくれた両親、バレエの才能を見出してくれた中国時代の教師や、才能を開花させてくれたアメリカの教師、亡命の際にあらゆる手助けも厭わなかった弁護士など出てくる大人が優しく描かれていて、観てて気持ちのよい映画でした。
共産主義プロパガンダバレエを作るよう強要されたことに対して「それじゃバレエではなくなる」と抵抗した先生がかっこいいです。もうすぐ左遷されるだろうと予感してツンシンにバリシニコフのビデオを託すの。それまでツンシンは自分には才能がないし、バレエを理解できないって思ってるんだけど、バリシニコフの踊りを見て衝撃を受けて、それまで以上に練習に打ち込むんだけど、あぁそう、バリシニコフの踊りってものすごいエネルギーに満ちてて、たとえビデオであっても見る人を巻き込む力あるよなあと改めて気づいたことですよ。


アンコール!! Blu-ray

アンコール!! Blu-ray

「アンコール!(Song for Marion)」
監督: ポール・アンドリュー・ウィリアムズ、出演:テレンス・スタンプヴァネッサ・レッドグレイヴ。「ヤング@ハート」のような高齢者だけの合唱団で歌うことを楽しんでる末期がんの妻と、ちょっと偏屈だけど妻を深く深く愛してる夫。こういうの観てると、1ヶ月だけでもいいから、夫のあとに逝かせてくれ、と思います。わたしの夫も人付き合いが苦手なので、ひとり遺していったらどうなるんだろう…と心配で仕方ない。映画はユーモアがあって希望があって、よいドラマでした。
邦題について毎度思うけど、これもさ…べつに「アンコール」してないんだよ(笑)?なんでアンコールってつけたのかなあ。原題がそのまんますぎるかもしれないけど、アンコールなんて映画の主題ではないと思う。


「ブリングリング(The Bring Ring)」
監督・脚本: ソフィア・コッポラ、出演:エマ・ワトソン、ケイティ・チャン、クレア・ジュリアン、イスラエル・ブルサード。10代の子がオシャレな芸能人に憧れて、セレブの豪邸での窃盗を繰り返し、その犯行をFacebookで公開、自慢していた実際にあった事件を元にした映画。全力の「しょーーーーーーーもな!!!」を贈りたい。クラスメートだとしても絶対に友達にならないタイプの主人公たちに、ポジティブ教信者の母親に、犯罪者を食い物にするリアリティショーの製作者と視聴者に、こんな映画作ってまた盛り上げちゃうソフィア・コッポラに。