ブリュール革命まつり

わたしはいまジム・カヴィーゼルまつりだけでなく、ダニエル・ブリュールまつりも同時開催中です。

サルバドールの朝 [DVD]

サルバドールの朝 [DVD]

「サルバドールの朝(Salvador)」監督:マヌエル・ウエルガ
スペイン、フランコ独裁政権への反政府活動をしているサルバドール(実在する人物)が逃走の際に警官ひとりを射殺し、公正な裁判のないまま1974年死刑になるまでの話。
はじめは理想があって集まったはずなのに、「集団」になるともめるし、行動がエスカレートして人を殺すのに大義を語っちゃったりしてね、こういう活動のありがちなパターンを垣間見ることができる。人殺すのに大義も正義もない。それにしてもあの死刑執行方法は、ない。ひるがえって、21世紀のここ日本でも今でも行われてる死刑、ほんとうに必要なのか?と疑問を与えてくれる映画でした。


ベルリン、僕らの革命 [DVD]

ベルリン、僕らの革命 [DVD]

「ベルリン、僕らの革命(Die fetten Jahre sind vorbei)」監督:ハンス・ワインガルトナー
自分たちを”教育者(エデュケーター)”と名乗り、金持ちの豪邸に忍び込んでは家具の配置を変え「ぜいたくな日々は終わりだ」「ものを持ちすぎる」とメッセージを残す活動をしてる男子ふたり。「人を傷つけない、盗まない」をモットーにリベラル革命をしてる。そのまま男二人でいられればよかったのに、女ひとりが加わるとロクなことにならない、という好例です(笑)

わたしはすっかり大人なので、若者たちの理想は理想としてわかるけれども、その「若さはバカさ」でもあるよ、とつい思ってしまうのですが(いやねーねー大人って)、映画は夢物語しすぎず、現実的すぎず、とてもうまいバランスでしたなあ。