キエフ・バレエ「バヤデルカ」@東京文化会館

26日(木)の公演を見てきました。
ウクライナキエフバレエは年末年始にかけて6演目くらい上演してるので、とりあえずまだ生の舞台で見たことがない演目を…と「バヤデルカ」と「眠りの森の美女」(年明け)のチケットをとりました。

ニキヤ:ナタリア・マツァーク
ソロル:デニス・ニェダク
ガムザッティ:エレーナ・フィリピエワ
大僧正:セルギイ・リトヴィネンコ、トロラグヴァ:セルギイ・クリヴォコン、ドゥグマンタ(ラジャ=インドの藩主):ヴラディスラフ・イワシチェンコ、マグダウィア(苦行僧):ヴィタリー・ネトルネンコ、アイヤ(ガムザッティの召使):ナタリヤ・イシチェンコ、奴隷:デニス・オディンツォフ、ジャンペー:オリガ・モロゼンコ、ヴァルヴァラ・ミルケヴィチ
黄金の偶像:イワン・ボイコ、マヌー(壺の踊り):マリヤ・トカレンコ、太鼓の踊り:オクサーナ・グリャーエワ、コスチャンチン・ポジャルニツキー、ワシリー・ボグダン
グラン・パ:アンナ・ムロムツェワ、アナスタシア・シェフチェンコ、ユリヤ・モスカレンコ、セルギイ・クリャーチン、セルギイ・クリヴォコン
幻影の場ヴァリエーション:カテリーナ・カザチェンコ、アナスタシア・シェフチェンコ、カテリーナ・ディデンコ
指揮:ミコラ・ジャジューラ
管弦楽:ウクライナ国立歌劇場管弦楽団

http://www.koransha.com/ballet/kiev2013/


DVDでパリオペラ座「ラ・バヤデール」を見ていたので、お話は知っていました。
キエフバレエは舞台装置も衣装もパリオペのような派手さはないものの、ダンサーひとりひとりののスタイルの良さと技術力で、よい舞台だなあと思いました。3幕のPDDで「ああ、終わりが近づいてる…ずっと見ていたい。終わらないで欲しい」と思ったくらいです。

ニキヤ役のマツァークはエキゾチックな容姿で、2幕のワインレッドの民族衣装がものすごく似合っていた。そしてわたしがこれまでの人生で見た人間のなかで、もっとも顔が小さくて手足が長い人だった…「え…漫画の登場人物??」と思うほど13頭身くらいあった(笑)あと顔と名前が一致してるか自信がないけど、たぶんシェフチェンコとムロムツェワという女性ダンサーもすごいスタイルのよさだった。ウクライナ恐るべし。

フィリピエワがガムザッティをやるというのでこの日のチケットを取ったのですが、さすがに貫禄のガムザッティでした〜。かっこいい。美しい。ソロル役のニェダクは着地にまったく音がしなくて、軽やかに踊っていて、恋人裏切って権力者の娘と結婚するにもかかわらず悪い男になりきれない優しさと、それゆえの「ダメ男」ぶりがよかったです(にしてもバレエの男性登場人物って、どうしてこういうタイプばかりなんでしょうか)。

オケも来日してるので演奏にもイライラせず(スカラ座のときの悪夢を思い出す)、安心してバレエ鑑賞に集中できて、このお値段。お手ごろ。今年から通い始めたのにすっかりバレエチケットの相場に慣れてしまっていたので、なんて良心的なんだろうかと思いましたよ。年明けの「眠りの〜」も楽しみです!というわけで、今年の「バレエ納め」はキエフバレエでした。