Don Quichotte <パリ・オペラ座ライブビューイング>

白鳥の湖」のロットバルト役の冷酷美形ぶりにすっかり魅了されたカール・パケット(Karl Paquette)さんがバジル役で出演してるというので、Bunkamuraで上映中のパリ・オペラ座ライブビューイング「ドン・キホーテ」観てきました。
http://www.opera-yokoso.com/

日比谷や六本木のTOHOで上映してる先週のうちに見ておけばよかった、Bunkamuraよりもスクリーン大きいだろし。ゴージャスな舞台が奇妙にこぢんまりして物足りなかった。

それでも喜劇を演じてるカールさん観られて良かった〜。わたしは皺っぽい笑顔のひとが大好きで、カールさんはまさに!ロットバルトの無表情ぶりと対極で表情豊かでした。狂言自殺を図るコミカルな動きや、キトリといちゃいちゃしてるのも可愛かった。変装したりと次々と衣装が変わるのも目に楽しい作品でした。

まだまだ素人なので踊りの質とかは判断できませんが、カールさんは顔に似合わず(見た目が華やかだけど)堅実な、どっしりした踊りをする印象です。

去年ミュージカル「ラ・マンチャの男」を観たことで、ドン・キホーテのあらすじを知っていたから助かりました。バラバラな興味で見たものが繋がり、ちょっと嬉しい。

2時間半ときめきっぱなしで鑑賞したのち、「踊れる美形」というのは人間の種類として無敵だな!と思ったことですよ。見てるだけでも幸せなのに…さらに踊ってる…!パリ・オペラ座は5月末に「天上桟敷の人々」で来日公演するのですが、たぶんカールさんもいらっしゃるだろうというバレエマスター情報に俄然気持ちが揺らいでいます。

わたし5月はシルクドゥソレイユで大枚はたいたのよ…さらに同じ金額だなんて…。6月なんて4Starsで青山劇場通いよ?大阪も行くよ?7月はドリアングレイのUKキャストを…。ってなんなの!?なんでこんなに「来日公演」あるの?わたしの鎖国を強化してるの?(自分が世界の中心思想)

てな勘違いをしそうになるほど、こうして興味を持って世の中を見ると、日本という国は本当に恵まれてるなあ…としみじみ。こんなに世界中の芸術が見られる「東京」という場所にも改めて驚きました。見尽くすことなんかできないです。経済力も時間も足りない!

パリ・オペラ座は来年3月にも「ドン・キホーテ」と「椿姫」で来日公演*1をするので、焦らなくてもいいかとも思いつつ、ただ国立バレエ団なので42歳で定年だというし、カールさん今年37歳なのよね…毎年何かしら来日したとしても限りがあり、またそれは多くないのは確かなこと。

というわけでせっせと勉強しなくては。カールさんが出演してる作品DVDを紹介してもらったので、近々買い揃える予定(だから経済力が…)

そうだ、先日購入したパリ・オペラ座版の「白鳥の湖」DVD、4千円したのだけれど、なんとデアゴスティーニ「隔週刊バレエDVDコレクション」の創刊号990円と同じ録画ということが判明。しかも解説もついてるぜ!えー…わたしの3千円…(笑)というわけで、デアゴスティーニすごい。欲しい作品があったら、そちらで検索してからにしようと思いました。
http://deagostini.jp/bld/backnumber_list.php?from=1&to=20