ピアノとベース@7th Floor

2010年12月(@晴れ豆)*1以来2度目の「ピアノとベース」ライブでした。今回は7th Floorが20周年ということで呼ばれたそうです。

普段はテーブルも置かれ、ゆったりした客席ですが、この日は椅子がぎっちりと並べられてました。大入り大入り。この会場はこぢんまりして落ち着いてて、お酒の種類も多いし(ビールもモルツだしね)、分煙されてるのでけっこう好き。

小谷さんの服装はチャコールグレーの薄手ニットにラフに編まれた毛糸のストールをぐるんと巻いて、グレー系チェック柄のパンツ、つま先にスタッズがついたエナメルスニーカー(たぶんmiumiu)、髪は裾に大きくウエーブがかかったボブ。うん、安定のかわいさ。

もしかすると今日歌ってくれるんじゃないかな…と期待していた「Stay」でスタート。

小谷さんの声は大きい。小さい体のどこからあんな大声がでるのかなといつも不思議でならない。そして声の強弱、硬軟が瞬時に切り替わるのも面白くて、何度聴いても飽きない。わたしには音楽的素養がないのでわからないが、小谷さんのピアノの和音も不協和音が入ってるのかな?なんか不安定な上に美しいメロディをのせたりするから、心を掻き立てられるのだ。

「惜しみなく愛を」のベースアレンジ(弦バス)がとても格好よかった。ピアノとベースでアルバム録音してほしいくらい。それが無理なら、演奏動画をアップして世界に才能を知らしめてほしいわあ!
「Nowadays」初めてライブで聞いたかな?低音が続いてからの高音、小谷さんの喉の頑丈さがよくわかる楽曲だなあと思った。そして驚きの「光の穴」!10年以上ライブでやってないかも…というお話で、これも初めて生で聴けた。小谷さんの高音がきれい。
「生けどりの花」「火の川」は弾き語りではおなじみの曲。どろどろした歌詞だけど、ピアノの手元を見ていたら、これは演奏するの楽しそうだなあと思った。自分で弾いてても「かっこいいーー!」て思うんじゃないだろうか。

「青さ」と「3月のこと」を歌う前の、小谷さんが気持ちを集中させる時間、それをファンが固唾をのんで待っている張りつめた空気が好きだ。「3月のこと」を歌うには覚悟を要する。毎回、精神統一させてからピアノに向かう小谷さんを見てきた。そのたびに普段見ないようにしているものをこじ開けられる苦しさがある。けど、聴き終わるころには祈りが通じそうな、かすかな光を感じることができる。すごい曲だな。


以下MCなど。
まず3曲を終えて小谷さんご挨拶ののち、「歌の世界に入り込んで集中して歌えてるときというのは、客席に独特の緊張感があるときで、いままさにソレですね。もっとリラックスして聴いていいんだよ…?あ、そういうリラックスさせるような歌をうたえよって声が聞こえそうですが…」とひとりボケツッコミ

本日の相棒ベース山口寛雄の呼び込みが「いつもはドラム(玉田豊夢)を取り合ってる仇同士のふたり、ピアノとベースがきょうは仲良くライブをします」と(笑)トムヒロの仲の良さからするとあながち冗談とも思えない…うふふ。

トリオ仲良しエピソードとして、なんと3人はお揃いの財布使ってるとか。小谷さんが使ってるのみて、ヒロがいいね言うて買い、そのあとトムくんも真似たとのこと。女性モノの財布なのに…。そればかりか、ヒロは小谷さん宅にあったソファも気に入って、自分の部屋に同じものを買ったとか…(笑)「仇同士」とは言いつつも、ものすごく仲良しじゃないの。かわいいです。


小谷さん珍しく、ファンと交流したい発言があった。Twitterせっかくやってるから、遠慮なく話しかけてね。おやすみでも、おはようでもいいから、と。(ファンと自分は)どんな言葉に喜んで、どんな言葉に傷つくのか、そういうところで似た者同士だと思うから、とも言ってた。

とてもマイペースで、他人に合わせて演奏もしないから、トムヒロにはいつも感謝してるとも。ファンもついてきてくれるから嬉しいと。いつも拝んでます!だって(笑)。春が来る前にリリースするといってたアルバムも、レコーディングに試行錯誤していて延びているとのことで、もうそれは小谷さんが納得できる作品になるまで待ちます待ちます!!ただ、リリース前にもたまにライブしてくれると嬉しいな…できれば2ヶ月か3ヶ月にに1回はやってほしい…贅沢かしらねえ。

  1. Stay
  2. 僕の絵
  3. こんな風にして終わるもの
  4. (ヒロ登場)オオカミ
  5. 惜しみなく愛を
  6. Nowadays
  7. 光の穴
  8. 生けどりの花
  9. 火の川
  10. Rum & Ginger
  11. 消えろ
  12. 暁の星
  13. (ヒロ退場)青さ
  14. アンコール 3月のこと