過去から呼ばれる1週間

日曜日は大学時代の恩師、そして今日は20代後半に勤めていた会社の元同僚たちと会いました。
恩師からは昨年末に突然電話があり(まあ電話はいつでも突然ですけど)*1、年明けに会いましょうと約束。4年前の先生の「還暦お祝い会」以来、そして二人きりで「デート」するのは初めて、しかも待ち合わせ場所は銀座の鳩居堂、ちょっと辺りをぶらぶら歩いてから和光の喫茶ルームでケーキと紅茶…北村薫ベッキーさんシリーズのワンシーンかとキュンキュンしました。

先生は穏やかで優しい声でウイットに富んだお話をしてくれ、学生時代と変わらず「理想の大人の男性」そのままでした。こういう見上げる存在というのはとても大切。言葉を交わしてもらうことで、背筋が伸びて目線もあがる。先生の口から発せられる学生時分のわたしの「若気の至り」の数々には赤面でしたけどね!

そして近況報告で英国で活動している舞台俳優が好きでファンイベントなどに行ったことをぺらぺら白状しているわたし…。先生は馬鹿にする風もなく「そういうファンはどういう層なんですか?年齢は?仕事は?」と興味を示し、別れたあとのメールにも「しばし”追っかけ”に凝って若々しくいてください」と…。わたし生き恥さらしてるなあ〜(笑)


一方、元同僚たちはほとんど同じ歳の5人。在職中はそれぞれ部署は違っていたのだけど、酒が飲めるから?自然と仲良くなった。実に5年ぶりの再会でした。とても若い会社だったため、働いている人もみな若くて活気があり、忙しかったけど、楽しく働いていたことを思い出しました。みんなキラキラ輝いてたわ。

今回話して驚いたことは二つ。またわたしが生き恥をさらして”追っかけ”話をしたら、ひとりを除く他3人も同様のことをやっていた(笑)!海外映画俳優、日本人ミュージシャン、サッカーイングランド代表…試合観戦のために渡英とか…鎖国で運動全般に興味の無いわたしには想像もつかないよ…。

もうひとつは、イランに興味があって関連書籍を読んだりイラン映画を観てる話をしたら、アメリカ人作家の中東を舞台にしたスパイ小説が好きで原文で読んでる子がいたのと(しかも作家とFbで直接やりとりしてるとか…すごい)、お父様が中東研究家という子がいたこと。えええ!そ、そうだったの??あの頃わたしが興味がないばかりに引き出せなかったことを、今夜聞けたというのがすごく嬉しかった!


去年はラミン関係で新たに出会った人がほんとうにたくさんいて、ふつうに生活していたら出会わなかったであろう、仕事などで接点のない人たちと出会えたことに「ネットすごいね」としみじみ思ったのだけど、今週の過去の繋がりがふと揺り戻されたら、「リアルもすごいわ」と思いました(笑)今日の話題は追っかけ、子育て、歴史、中東、DV、ベリーダンス、マイケル、原爆、地震、仕事などなど。

対面して話すことは本当に大切。話題がころころ発展していくことで思わぬ事実がわかったり、自分が考えてみなかった視点を与えてもらって、その場で考えて言葉に変換する。相手がそれを受け止めてまた発展させる。その反応の速さ、ダイレクトなやりとりが最高に楽しい。

*1:その電話の第一声「もしもし?わたしがわかります?」「あ!先生!!」「おや、わかるんですねえ」というとぼけたもの