ミュージカル・ミーツ・シンフォニー2013@サントリーホール
ミュージカル素人だから、途中で寝ちゃったらどうしようかなあ…なんて行く前はちょっと不安でしたけれど、そんなわたしでさえも2曲を除いてはすべて知っている曲ばかりで、なんだかお得気分なコンサートでした(笑)たとえラミンが出演しなくとも、楽しいコンサートだった。昼夜公演ともに行ってよかったです。
もうすでに昼と夜の記憶の区別が曖昧なので、ざっくり感想を。
オケは読売交響楽団、キャストは石丸幹二さん、濱田めぐみさん、笹本玲奈さん、田代万里生さんの4人で、特別ゲストのラミンは第一部で「I Dreamed A Dream」、笹本さんとデュエット「Last Night Of The World」、第二部で「Music Of The Night」、アンコールで濱田さんとデュエット「All I Ask Of You」の4曲を歌ってくれました。
ずっと体調が悪そうなツイートをしてたので、心配してましたが杞憂でした。出力は本人比6割くらいなのかもしれませんが、ホールに声がきれいに反響してました。MOTNの「beeeee!!」なんて、素晴らしくて…昇天しました。。。プログラムを見たときから期待はしてたけれど、本当に生で「Music Of The Night」が聴けるとはねえ…ロンドン25thのシエラクリスがイってるシーン(こらっ)を、わが身で体感しようとは!!
順番逆になりますが、第一部の「I Dreamed A Dream」はファンイベントのときのカラオケとは違って、音が美しいとまた歌もより美しく聞こえました。ラミンはこういう囁くように優しく歌うのも素敵ですね。声に表情がある、平面ではないのよ。リボンや紐のようなものがくるくると捩れたりしながら太くなったり細くなったりヒラヒラと流れてるイメージの声してますね(ね、って言われても…て感じですかね、わたしは音が映像で見えるほうなのです)
「Last Night Of The World」はYouTubeでラミン歌唱のをよく聴いていた曲だったので、わあ嬉しい!笹本さんもとても歌が上手で、しかもすんごく可愛い!ラミンがじーーーっと見つめて、笹本さんもそれをうっとり見つめ返しながら歌ってて、おおぉぉこちらまでドキドキが伝わってくる。素敵!歌の最後に手をつないで、甲にキスもしてました。歌い終わったあとのインタビューでも「こんな美しい女性と歌えて光栄です」とか言っちゃって、んー、人たらし♪
そしてアンコールのまさかの「All I Ask Of You」!本当に予想もしてなかったから、マチネのときには驚きのあまり声が出そうでしたよ(笑)ラミンがロンドンでラウルだったのは10年も前ですよ…おぉそれが日本で聴くことができるなんて、素晴らしいですよ!もう感激。でも少し残念だったのは甘い甘ーーい雰囲気で歌わないと盛り上がらないあの曲を、ラミンはしっかり濱田さんを見つめつづけていたのに、濱田さんはしょっちゅう譜面に目を向けてて…あぁあ…ラウルこれは振られるな…と思ったのでした(笑)
濱田さんの「Defying Gravity」は素晴らしかったので、余計にちょっと惜しいと思っちゃったのかも。田代さんは「サンセット大通り」が格好良かったです。石丸さんは「時が来た」と軽妙(ときに噛み噛みなw)トークで見せ場、笹本さん「On My Own」はザ・エポニーヌ!って感じでした〜。あの歌声は切ないっ!!それぞれ見せ場があって、みなさんの個性がわかり楽しめました。
第一部
- Overture 『Sound Of Music』
- Seasons Of Love 『RENT』
- Mamma Mia 〜 Dancing Queen 『Mamma Mia』
- 闇が広がる 『エリザベート』
- I Dreamed A Dream 『レ・ミゼラブル』 ラミン
- Last Night Of The World 『Miss Saigon』 ラミン×笹本さん
- She 映画『ノッティングヒルの恋人』
- My Heart Will Go On 映画『タイタニック』
- A Whole New World 映画『アラジン』
2006年UKツアー。画像は酷いですが、音はなんとか。
2011年ソロコンサート。音声のみ。かなり声張ってますね。
第二部
- One『コーラスライン』
- All I Care About『Chicago』
- Phantom The Of Opera Overture『オペラ座の怪人』
- Music Of The Night 『オペラ座の怪人』ラミン
- Defying Gravity『Wicked』
- サンセット大通り『サンセット大通り』*1
- On My Own『レ・ミゼラブル』
- 時が来た『ジキル&ハイド』
- ブロードウェイの子守唄『42nd Street』
アンコール
- All I Ask Of You『オペラ座の怪人』ラミン×濱田さん
- The Best Of Time『La Cage aux Folles』
2003年ラミンがラウルだった当時の録音と2011年ロンドン25thのシエラクリスの音源を無理やり編集したもの。ファンの夢を具現化する愛(執念?)のなせる業(笑)
マチネは1階前方列だったので、どうしてもオケの音ばかりになっていたのですが、ラミンの声だけはしっかり聞こえました。あれはやはり体躯の違いなんだろうなあ…胸板が全然違いますものね。出力抑えててもすごい声量なんでしょう。もう全開のときはどうなるの!?と何気なくツイッターでつぶやいたら、お友達から「海が割れる」と返信がきて大笑いしました。いや…ほんとに割れるかもしれない…6月が楽しみです。
装いは、パツパツスーツはいつも通り。白いシャツ、赤地に少し青の入ったチーフ、靴は黒エナメル、紐靴。エナメル珍しい!可愛いい!
この日の「最大萌え瞬間」はマチネ最後のご挨拶で、日本式おじぎに慣れてないラミン、頭は下げているが目を開けたまま黒目をキョロキョロと動かして、みんなが頭を上げるタイミングを図っていた。その目の動きと伺うような表情がなんともかわゆす!!「長い…まだ上げないの?あれ?まだかな?」…ってかんじの表情だったの!瞬きせず(笑)至近距離だからこその眼福でありました。
前方列は客席が明るいんですよね。で、ラミンは上手から登場していたので、何度もわたし達の前を通り過ぎていたのですが、第二部でMOTNを歌い終えたあと退場するときに、手を振ったらわたし達に気づいて小さく「バキューン☆」としてくれました(笑)おととい会ったばかりだったので、記憶が新鮮だったんでしょうね…。6月までは覚えられてないと思います(笑)
その次の萌えは、MOTNの最後のnight〜、マチネでは右手を、ソワレでは左手を伸ばしてた。ああ、タトゥーは見えず!ざんねんー。25周年のときのようにJ&Hが見たかったよ。
インタビューで「ファントムはあなたにとってどういう役?」という質問に、マチネではミュージカルとの出会いの作品だし、世界中を回るきっかけになった作品で日本にくることもできたし、曲作りにも影響を与えてくれる大切な作品と答え、ソワレでは「最年少ファントムだった」ことを強調されたことへの反応としてか、「もう若くないんだけど…」と笑いながら答えてた。
「次はどんな役をやりたいですか?」の答えには、いつもチャレンジだから、新しいことをやりたいし、やっと演じるに相応な年になった役というと「NINE」のグイド役と。ラミンはダニエル・デイ=ルイスが大好きなので、その影響もあるのか、以前からやりたい役として答えてますね、これ。ふむふむ。
こういうトークのあいだ、話してる人をじーーっと見つめるクセのあるラミンは、自分の言葉を通訳してる最中の通訳さんをじーーっと見ているのも可愛かった…。
ソワレのほうがひげ伸びてちょっと青くなってて嬉しかったです(笑)CDのフォトブック、青髭跡やタトゥーが消されてるのも、実はええええ…と思っているほうなので。彼はそういう人なんだから、そのまま載せてあげればいいのに…と。「修正」要らないんだけどなあ…と思っていたら、このMMSのパンフレットのラミン写真は無修正でした(笑)フォトブックと同じショット、それらは原版を使っているようです。タトゥーも見えるぜ。わいわい。インタビュー記事についてた髭ラミンもかっこいい!
登場のたびに大きな拍手と声援があり、日本で人気があるって実感を持ってもらえたならよかったなと思います。ソワレの最後ではスタンディングオベーションでしたし。ホテルの高層階で地震にみまわれたり、ハードスケジュールで体調が悪かったりと、なかなか厳しい日本滞在だったのかもしれませんが、ショウでの拍手や声援が彼にとってポジティブな印象として残ってくれることを祈ってます。
*1:ラミンが歌ってるVer. http://www.youtube.com/watch?v=mcRbte6IktM