英語で読むミュージカル 「レ・ミゼラブル」
先週のことですが、ざっくりと感想。
ちょっとだけ「わたし場違いだったか?」と思ったことは、「英語で読む」と謳っているということは、「日本語歌詞は頭に入ってる」方向けなんですね…!ということ(笑)あぁ…わたしは東宝版を1度観たとはいっても、ほんとにその1度きりで、歌詞なんてもちろん覚えているわけもなく、CDなども聴いたことない。もっぱらラミンが出演したレミゼ25周年DVDを再生するのみ。たぶん字幕も英語にしてた…。
でも、日本語歌詞と比較しながら、日本語では補え切れてない言葉のニュアンス、または名翻訳!などの説明は、来年の東宝版観るのに参考になりそう。
5時間半の長丁場でしたが、疲れることもなく楽しくお話を聞けたのは、ひとえに講師の薛さんの、誰よりもミュージカルを愛してるの!という気持ちが成せるわざでしょう。チャーミングな方でした。
映画公開を控えて本屋で平積みされてた↓の本も買って読みました。
- 作者: 鹿島茂
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/11/09
- メディア: 文庫
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驚いたことは、「わたしフランスの場所を正確に知らなかった…!」ということです。ぼんやり「あのへん」とは思ってたんですけどね〜思ったよりもあっち寄りだったわ〜(なんのこっちゃ)。ほんとに、上記の日本語歌詞のこともそうだけど、ヨーロッパの地図も全然インプットされてないのって、まったく興味を持たずに生きてきたからオールスルーしてきたんだな…と。中東とかアフリカの地図は入ってるんですけどね。
だから今後、興味がないのに「見識を広げるため」なんて生半可な気持ちで高い金だして観劇したり旅行したらアカン!わたしに限っては!脳内に1ミリも残らないぞ!と肝に銘じました。
で、この本ですが、分厚いけれど半分は挿絵なので、あっという間に読めます。そして「レ・ミゼラブル」の時代の社会構造とか原作者ユゴーの政治思想や私生活の変遷などが、物語のあらすじと合わせて解説されているので、とてもわかりやすかった。
わたしは原作を読んでいないので、ミュージカルコンサート観てるだけじゃ、ジャベール自殺するのさっぱり意味わからんと思っていたのだけど、これはユゴー自身の法律・刑罰の存在への疑念がそうさせたのねと一応納得。1830年代から死刑廃止のために活動してたとか知らなかったので驚いた。そういう人だから、法令遵守を異常なまでに追求するジャベールと、善悪を超えたところの良心を獲得したバルジャンなら、そらバルジャンが生き残らねばならん、なんて解釈してみた。
先日は映画版のキャストが来日して、イベントがありまして、わたしは当選しませんでしたが、お友達が何人か当選してその感想などを読む限り、これは大いに期待できる映画かも!と。来月が楽しみ〜。