Carrot and stick vol.3 @下北沢GARDEN

とても幸せなことがありましたよ。あぁ一生忘れないぜ。

毎回新曲を3つ書いてくるライブ企画の最終回。あぁほんとうに終わってしまうのか。始まる前から終わることを考えてしまうくらい、惜しい。小谷さんもとても集中しているようだったけれど、そんな小谷さんをしても「みんな集中して聴いてるのがわかる。集中するとあっという間に終わっちゃうよ!そんなに集中しちゃだめ」と冗談交じりに言うくらい、客席の念も渦巻いていた(笑)


「Off you go」は少しアレンジ変わっていたかしら。3人が蜜にアイコンタクトをとっていた。トムくんが特にニマニマしながら叩いてて嬉しそうだった。いろんなところでドラム叩いてるけど、小谷Trioが「ホーム」の感覚があるのかなあ。なんかリラックスして楽しそうなんだよねいつも。

「White Xmas」はなんと小谷さんが小6くらいの頃に初めて作詞まで完成した曲、もちろん初披露。バラードでコード進行なんか洋楽的、歌詞の半分は英語、ファルセットでフェイクしちゃったり歌唱も凝ってる曲で、ほんとにこれを小学生で…!?と驚愕した。小谷さん本人も「ちょっとマセてるなあと思う歌詞もあるけど」とは言っていたけれど、それでも今の小谷さんの、清濁あわせたものが人生・人だからそのままを受け止める、みたいな哲学が通底してると思った。

中盤で演奏された新曲2つと「3月のこと」は昨年の震災のこと。とくに新曲は、3/15あたりに名古屋へライブに行く東名高速の道中に思ったことを書き留めておいた歌詞。率直だけど、真摯で、わたしの勝手な解釈だが、小谷さんは「他人を赦す」ということができる(or赦したいと努力している)人なんじゃないかと思った。最近の歌にそういうテーマが多い気がする。

原罪をもった人間を赦す、とかいうと一気に神視点になっちゃうけど(笑)、小谷さんは人間のダメなところ受け入れる覚悟があるんだと思う。ああ!わたしにもっと知性があれば!って今日のライブ観て、ものすごく思った。言葉を読み込んで解釈して、その考えを的確に言葉にアウトプットする能力があったなら、小谷さんにインタビューしたい。どういう思考で歌詞を書いているのか、すごく知りたいなあ…と夢想した。

もう1つの新曲「universe」は「あぁつらい!というときの逃げ場、安全地帯があるといいなと思って書いた曲」と。これは次のアルバムに入れてほしいなあというくらい気に入った!

ほかはTrioライブだとお馴染みのアッパー系が多かったかな。ピアノとベースとドラムの異種格闘技(笑)かっこよかった!トムくんが2回もスティックを飛ばしてしまうくらい、そして最後にバン!と放り投げて(100s「希望」PVの最後のように。という説明でどれだけの人がわかるのかw)、おぉ!

前回同様、最後の挨拶では小谷さんを真ん中にした3人が肩を組んでお辞儀。トムくんは小谷さんの肩というか脇?をガシっとしてるのに、ヒロはトムくんに手を伸ばしていて、あなたたちやっぱり…とか腐眼開きそうになりましたけども(嘘です)


セットリスト

  1. Off you go
  2. You
  3. Still have us
  4. White Xmas(未発表曲)
  5. 惜しみなく愛を(ヒロは弦バス)
  6. 嘆きの雪
  7. 新曲
  8. 新曲(ピアノソロ)
  9. 3月のこと(ピアノソロ)
  10. Rum & ginger
  11. Who
  12. 日めくり
  13. recognize
  14. universe(新曲)
  15. アンコール:自分
  16. Wアンコール:消えろ

年内最後のライブだったそうな。うわーん。寂しい。来年は?と聞いたら、アルバム出したらツアーしたいとおっしゃってました。アルバム発売はいつなのー!心待ちにしていますよ。

追記:Trioライブを3ヶ月ごとに3回もするという企画について小谷さん談「だんだんお客さん入らなくなったらどうしよう…20人くらいとか…。でもそうなったら、次何やる?なんてリクエストとりながら、お客さんとしゃべりながら4時間くらいライブやってもいいかなあ…なんて不安に思っていたのに、回を追うごとにお客さんは増えて、そのことを思い出すたび、家でお皿洗ってるときとかね、ふと思い出して幸せな気分になった。ほんとうにありがたいことだと思った」

あとわたしは今回、ほんとに小谷さんが可愛くて見とれました。