スカート・パンツ

5月に半袖ブラウスオーダーして以来、この夏洋服買ってなかった…!冷房対策にストールとレッグウォーマー買ったくらい。浪費家のわたしとしては快挙。

正直、洋服にまで手が回らなかった。ライブ行って映画行って人に会って飲んで食べて…の夏だったから。とにかくよくビールを飲みました。そして映画を観てました。

しかし寒くなると身だしなみを整えることにもやっと気が向く。雪国育ちは寒いの好き〜!というわけで先週末あたりから駅ビルやデパートやらネットで物色開始。今年はぺなぺなした薄い化繊の生地のワンピースやスカートが流行しているのか、若いお嬢さん向けのお店には寒々しい洋服が並んでいた。

んーー?冬は寒いよ?こんなぺなぺなじゃやってけないよ?厚いタイツでも無理だよ?そして静電気もすごそうだよ??と世間とオバハンの価値観のあいだには長くて深い川があるのですね。

結局はいつも行ってるお店へ。冬用のあったかいズボンを買おうと3種類をみつくろい試着。あっちかなこっちかな、とそれらを二度ずつ履いて(笑)、ようやく紺黒グレー3色で織られた千鳥格子のパンツを購入。それなのに…。

洋服を包んでもらいながら店員さんとお話してたら、あれ?これはネットで見て可愛いと思いつつも値段に飛び上がったスカート…と目に留まったが運の尽き。ネットのは藍染なので高いですが、これは染料が違うのでお値段そこまでしないですよ〜と言われーの、一度着てみますか?と言われーの、のこのこ試着しーの、はい、買わない理由がないよね!(えーーー)

だってプリーツが120本入ってるのよ。何ミリ単位のプリーツにミシンが入ってるという気が遠くなるような縫製してるのよ。腰の位置からふんわり広がって、古い少女マンガに出てくるようなシルエットのスカートだったのよ。バレエシューズも似合いそうだし、エナメルのヒールでもよさそう、ブーティも可愛いスカート丈。なのに手洗いOK!アイロンなしでプリーツは永久です!と言われたら、買います。仕方ない。

手間のかかったものに強烈に惹かれてしまうのよなあ。わたしは小さいころ母の手製の洋服で育っているので、自分のために作られたものとか、周囲の人とは違ったもの、流行ではないもの、ちょっとした細工のあるものとか非常に弱い。母が作っている過程も見ているので、ちょっとずつ出来上がるのも楽しかったし、それがどれだけの手間がかかっているかも知っているので、洋服に並々ならぬ愛着があった。

大人になってからも流行はずれのものを着て、今日着ていたのは古着屋で買ったキルトスカート、考えてみたらもう12年も履いてるものだった。そのわりに状態がよい。相当な熱意がない限り洋服を買わないので、一着の寿命がやたら長い。断捨離なんか簡単にできる洋服を初めから買わない。