ホームステイ

暴れ系男児であるところの5歳の甥2号が、9月の父の法事で会津を訪れて以来、東京に帰っていない。

予定では3泊4日だったはずなのに、帰る前日甥2号自ら「かえりたくない。このままばあばちゃん家にいたい」としくしく泣きながら訴えたそうで、帰省前から何を思い込んだものか「ぼく、ばあばちゃん家に41泊するからね!」と言っていたそうで、母親である姉2は「わはは、41泊って!どのくらい長いのかわかってるのかな?」と子供らしいホラと聞き流していたのだが、いやいやあれは本気で言ってたの!?とものすごく驚いた大人たちである。

甥2があまりに泣くものだから(しかも普段は暴れまわっているのに、声を殺してシクシクと)、「ばあばちゃん」であるところのわたしの母が不憫になって「このままいていいわよ、帰りたくなったらばあばちゃんが東京に連れてってあげるから」と約束し、仕事のある姉2はひとりで東京に帰った。

って帰る姉2も姉2でドライやね〜て感じなのだが(笑)、幸いなのかどうなのか判断つかないが、甥2はまだ一度も「ママ〜」などとホームシックになることもなく、会津ライフ満喫しているそうだ。毎日、母と散歩へ行き、走り回って昼寝してゲームして…とやりたい放題だそう。

母が「そんなにばあばちゃんが好きなの?」と訊いたら「ううん、ぼくばあばちゃんの家が好き!」と答えたそうで、さすがの母も苦笑いしてたが、東京のおうちは狭いマンションなので、存分に走りまわれて庭には木も石も土もたくさんあるから飽きない様子。

散歩で行く近所の前方後円墳にのぼってドングリなど拾っては「もう秋だねえ」などと”いっちょまえ”な口をきいているらしい。膝の悪い母のことも「ばあばちゃんはこの階段をのぼる元気はまだある?」などと気を使うそうで、なんだかおかしい。

しかしそんな甥2のロングバケーションも今週末で終わるそう。さすがに姉2も心細くなるし(こういうのは親のほうが堪えそう)、先週あたりから母が「次の日曜日がきたら一緒に東京に行くんだよ。帰ろうねえ」と言い聞かせ、甥2も納得したらしい。

甥1号が5歳のときは、車で10分程度しか離れてないのにひとりでお泊りなんてもってのほか!お母さんがいないと眠れない!ってほどの甘えん坊だったのに、やはり生まれながらの個性があるんだなあ、不思議。