イラン映画


亀も空を飛ぶ」2004年
イラン出身の監督の作品ということで借りたけれど、バフマン・ゴバディ監督はクルド人で、イラククルディスタン居留地を舞台にしたクルド人のお話でした。言語もクルド語。出演者はすべて素人で、セリフも監督がその場で口伝えし、子どもの役者がそのセリフをオウム返しするのを撮影していって、編集で監督の声を消していくという作業をしてるらしい。ひぃー気が遠くなる。

同封されてた解説もきちんとクルド人問題(トルコでは存在すら認められてなかった歴史があるとか、トルコ・シリア・イラク・イランに分割されてるがゆえにどこの国でも少数民族扱いであるとか)や、関連映画について書いてあったので勉強になりました。

内容には関係ないが、女の子が「歯が痛い」と言ったら、兄が「石油を口に含んでおけ」と石油入りポリ容器を渡していて、えーーー!と思った。しかも黒ずんでいたから、そんな精製されてないやつだと思う。痛み止めになるんかなあ。それとも民間療法だろうか。まあ映画なので、実際は色付きの水かなんかだと思われるが、石油を口に含むの想像したら、オエェェってなる。


桜桃の味 [DVD]

桜桃の味 [DVD]

桜桃の味」1997年イラン
君のためなら千回でも」のお父さん役ホマユン・エルシャディが主演。きゃっきゃ!好き好きとミーハー心で観ましたが、初キアロスタミ監督作品、んー「おフランス映画」みたいね?とかいう素人な感想しか…。登場人物がクルド人兵士、アフガンの神学生、トルコ人の剥製師ってのがちょっとおとぎ話みたい。

こちらはペルシア語でした。ここでもマムヌーンよりメルシーと言うイラン人。なぜだ。そして「お茶どうです?」とすぐ言うイラン人。高野さんが前に「イランの人は人懐っこくて、すぐお茶に誘ってくる」と言ってるそのままで笑ってしまった。