文庫2冊

昨夜はこの秋に欧州へ留学する2人の送別会でした。一人は期限付き、もう一人は「どうせ日本戻ってきても就職先なさそうなんで、ずっとあっちにいるつもり」での旅立ちだそうで。日本での最後の味は何がいい?と聞いたら、「寿司か焼肉」との回答だったので、焼肉屋でひたすらビールに肉だけ食べてきました。焼き野菜なんて頼まない!私以外はそこへ山盛りの白米でしたがね(育ち盛りか…)

帰ってこないつもりの貧乏学生Sくんは、学校にヌシのように住み着いていたので、今日は部屋の大掃除をしてました。シーツも洗って干していったよ。共同の冷蔵庫には、Sくんが自宅で炊いて冷凍した雑穀米(解凍しないようにタオルぐるぐる巻きにして持参)が、常に10食分くらいストックされていたのだけど、それも最後の登校日の今日までに食べきってました。在庫のカップ麺は小夜ちゃんやわたしに割高で売りつけようとしてましたが(笑)、結局は小夜ちゃんが譲り受けてました。

わたしには置きっぱなしにしてた本を2冊。星野道夫イニュニック[生命]』(新潮文庫)、ルソー『エミール 上』(岩波文庫)。星野道夫はわたしも好きなので喜んでもらったが、ルソーは…しかも上巻だけって…。

最後に写真撮らせてとSくんがカメラを持ってきたけれど、どうせならみんなで写ろうということになり、小夜ちゃんが外へ出て、そこらへん歩いてる見知らぬ学生をとっ捕まえてきて(笑)、無事にセンセイとSくん小夜ちゃんわたしの4人で写真を撮りました。

センセイや小夜ちゃんはもしかすると、いつか海外の学会などでSくんと会える可能性もあるのかなと思うけれど、わたしは本当にもう二度と会えないかもしれないんだなあと思いながら書いてたら、いまさら涙でた。これまでにも送り出した子はいるんだけど、なんだろうね、東北出身のよしみか、憎まれ口が聞けなくなるのが寂しいのか。海の向こうで健やかに、そして研究でよい成果を出せますように。