読めば増える

辺境中毒! (集英社文庫)

辺境中毒! (集英社文庫)

辺境の旅はゾウにかぎる

辺境の旅はゾウにかぎる

『辺境中毒』は単行本『辺境の旅は象にかぎる』の構成をちょっとかえた文庫本。角田光代大槻ケンヂ内澤旬子船戸与一角幡唯介との対談と書評とエッセイがまとめられたもの。対談メンバーがすばらしいね!
単行本が出版された当時は角田さんの本を一番読んでいたころで、わたしは誰かを好きになると、その人が好きなもの、仕事した相手…とルーツとか関連するものを追っていく性質があるので(はい、みなさんご存知ですね)、高野さんのお名前も「角田さんが対談した人」として初めて知ったのでした。

ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)

ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)

でも、最初に読んだのはこれじゃなくて『ワセダ三畳青春記』。これがすんごく面白くて(東京の森見テイストw)、買い集めて今に至る。ファンイベントで野々村荘のおばちゃん動画を見られたのも、楽しかったw

書評で取り上げられていたものすべて面白そう!とくに船戸与一さんは対談でもかっこよすぎて!今度はわたし、この方の本にスライドしたいわ!

金門島流離譚 (新潮文庫)

金門島流離譚 (新潮文庫)

これは、いわゆる「台湾」(台湾って国は正式にはない)と中国の間にある所有権の曖昧な島、金門島を舞台に歴史と民族と政治と経済が絡み合ってるお話のよう。日本のナショナリズムを支えてるのはいまや急進的台湾独立派くらいという話だし、昨年の震災時にも世界で一番寄付してくれたのは台湾だった…なんてことを知ると、余計に興味をひく。

例えばイランという国―8人のイランの人々との出会い

例えばイランという国―8人のイランの人々との出会い

で、タイムリーにイラン本が紹介されていたので、これは読まなきゃ!と思い検索したら、絶版どころか出版社が破綻してたよ〜。職場の図書館にも、地元の図書館にもなかったよ〜。県立図書館にはあったので、機会があれば取り寄せしてみよう。

秘境駅へ行こう! (小学館文庫)

秘境駅へ行こう! (小学館文庫)

これも面白そう。国内の駅に行くのに、遭難しそうになってたり…。

エンデュアランス号漂流記 (中公文庫BIBLIO)

エンデュアランス号漂流記 (中公文庫BIBLIO)

南極横断隊の悲劇 シャクルトンに消された男たち

南極横断隊の悲劇 シャクルトンに消された男たち

南極横断はできなかったのに英雄になったエンデュアランス号のシャクルトン本隊を影で支えたロス海支隊の話。「物語」に消されてしまった人たちの悲劇よ。やっぱり「わかりやすい感動」が持つ力って、あるんだろうね。「奇跡」が好きというか、知らずに美化して余計なものは見ないふりしちゃうというか。