オペラ座の怪人25周年記念公演

昨日の仕事帰りに立川のシネマ2に行ってきました!なかなかに仕事がハードで、映画観る気力ないかと思ったけれど、どうやらわたしは忙しいほうが元気になるようで、仕事してるうちにどんどん体調よくなったので、迷わず立川へ向かいましたよ。

この映画館で鑑賞した方が口をそろえて絶賛していたので、期待に胸膨らませて鳩胸クルックーって感じでしたが、それ以上でした!まさかまさか、ハンニバルで感極まるとは思ってなかった(笑)はじまったばっかりだよ☆


反響の仕方が劇場っぽいというか、音が立体的なのです。だからオーケストラにも厚みがでるし、人の声の重なり方が深いんです。そのため出だしのハンニバルのアンサンブルで涙目に。

音だけでなく、小さい箱の割りに画面も大きく、とても美しい。カルロッタの背中のそばかすまで見えるくらいなので、表情ひとつ、動作ひとつで、より直感的に伝わってくる。


今までやはりファントム、クリス、ラウルの3人に注目して鑑賞してたし、感情移入もファントムさんにすることが多かったのだけど、今回ばかりは画面に出てくる人みんなに感情移入してしまった。カルロッタがハンニバル終わりで支配人に「よくあることですって!?あなた方にわかるもんですか!」という場面、ホントにねえ面白いほどカルロッタの不安とか伝わってきて、楽屋で一緒に泣きたい気分になりました。

わたしそれまで主役が出てないときは喜劇要素というか、ちょっと「休憩」気分というかね、早くファントムさん出ないかな〜くらい思ってDVD観てたりしたけど。

ラミンの声もびりびりと肌に伝わる感じが、再現とまではいかなくとも、それでも近いものを体感することができて、お腹で声を受け止めるというか、Music of the Nightの”Let your soul take you where you long to be! ”でわたしもクリスと一緒に逝ったわ。


あとわたしが一番好きな Wishing you were somehow here again は本当に素晴らしかった!号泣。シエラやっぱりすごい〜。クリスが初めて自分の言葉だけで歌う曲で、メロディもこの曲だけにしか使われてないよね、たしか。子どもっぽかったクリスが自分の足で大地に立つイメージがあるのよ、わたしの中で。たぶん現代劇だったら、ここでクリスは精神的自立を果たし、ファントムともラウルとも「さようなら」な結末でもおかしくないくらい、ビシっと意思を感じて好きなんです。

だから Point of No Return でファントムのマスクを取るのも、ラウルたちとの約束というよりは、取り囲まれて絶体絶命の状況でプロポーズしたファントムに「でも、わたしと生きていくということは、あなたがこれまで隠れてきたような暗闇ではないよ、そんなところでは生きられないんだよ、あなたはすべてを晒す覚悟はあるの!?」って試しているように感じられる。そのくらい強くなってるのよクリスが。

でも結局、地下にクリスを連れてさらい、挙句ラウルまで罠にかけるものだから、「あなた、わたしの気持ち何にもわかってない!!」って感じのクリスのベール投げのキレっぷりなのかなあ…なんて解釈すると、わたしのクリスは完全にファントムさん好きなんですよね(笑)だから、Love Never Diesはわりと肯定的かもしれん。

まあまあ、解釈はそれぞれあるでしょうね。他の方のそういうの聞くのも楽しいです。

ラストはもうね、言わずもがなな…うううう…。ファントムとクリスの息切れ、すすり泣き、上映版はただでさえ生々しいわけですが、より一層輪をかけて!

で、上映版観るのも7回目ですのでいいかげんあのグダグダなアンコール(笑)を観るのもちょっと飽きてきたなあ…なんて思っていたのですが!これぞ音響効果!!初めてアンコールで感動した!歴代キャストとともに200人くらいで歌ってるものだから、声の厚みすごい。そしてJOJすごい!(ピンポイント・笑)

劇場出て駅へ向かう道を歩いているときに、映像と音がフラッシュバックするというか、わけもわからずわんわんと大声で泣きたくなりました。でも大人だから人前でそうそう泣けないし、我慢したけれど、人目も憚らず声だして泣きたかった…。


今回鑑賞して一番強く思ったことは、普段聴いてるCDの音がいかに均一的であるかということ。それをまたmp3に変換して携帯再生してるのはイメージとしては面棒で薄ーー伸ばしてるパイ生地みたいな感じかなあ。焼いて膨らませたい。

あと、最近ずっとラミンのソロアルバム聴いてたから、ファントムさんレンジ低いので別人みたい。昨日の動画みたいに素顔でニコニコ、きゃっきゃしてるの見慣れてしまったせいか、狂気をはらんだファントムさんの目つきを観ると、これまたほんとに同一人物?と無邪気に思ってしまったよ。役者ってすごいねえ。