Love Never Dies
アンドリュー・ロイド=ウェバー ラヴ・ネヴァー・ダイズ [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2012/02/22
- メディア: Blu-ray
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来日祭もSafari祭も終わり少し落ち着きを取り戻しまして、さらに夫が出張でひとりなので、ようやく鑑賞となりました。
わたしはロンドン版ラミンとシエラのCDのみで鑑賞してて、ラミンとセリアの舞台も観劇してませんので、見てる人よりも思い入れは少ないし、このオーストラリア版はオリジナルロンドン版よりもセットも豪華、演出もよくなってると評判がよかったので、まあ楽しめるだろうと期待して再生ボタン、オーーーン!(以下、ネタバレ個人感想山盛りですのでご容赦を)
まずファントムの「Til I Hear You Sing」の“I”がスムーズに出てたので、おぉ!お上手なのだわ〜と期待ますます高まる。クリスティーヌ役のアンナも声がきれいで上手。ルックスも良いし好感好感。なんだけど、二人とも、色気が足りないのよ…。
ラミンとシエラがエロすぎるというのはあるかもしれませんが(笑)、しにても「Beneath A Moonless Sky」の何度も何度も愛し合った〜なんて直截すぎる歌詞を歌ってるのに、声にも仕草にも情感が足りない気がして〜。この曲はオペラ座本編での「Point Of No Return」並にドキドキする山場じゃないの?盛り上がらないなあ。むーん。
これ、メークもいけないんじゃないかなあと思いましたよ。特典映像の楽屋でのナチュラルメークのアンナちゃんの顔を見たら、すごく可愛くて、ケラケラ笑いながら話してるのは魅力的だったのに、クリスメークが濃すぎて無表情になっちゃってるんだよね。だいたいクリスのキャラで真っ赤な口紅はしないと思うのよ。母親になったわけだし尚更。色白のアンナちゃんが真っ赤な口紅するときつい印象になるから、グスタフと一緒にいても母親っぽさがもうひとつ。
衣装もクジャクの羽根セットとの調和を考えてなんでしょうけれど、ロンドン版のラベンダーピンクのドレスがクリスティーヌらしくてエレガントだと思うんだよなあ。真っ青のドレスって毒々しいでしょう。それがコニーアイランド流とか、狙いなんだというのもあるのかもしれないけど。
クリスもファントムも声、歌ともに抜群なのよ。だけど上手いだけじゃ伝わり切れないものがあるんだなぁ…。そして「The Beauty Underneath」はラミンの歌だわ!ラミンの半分声がひるがえる歌い方がよく生きる曲なんだと思う。このロックを歌いこなせる俳優はラミンしかいない!と断言しちゃうぞ。
それで思ったことはやはりLNDはメグの物語ですね、と。脇役であった彼女が、すべてをファントムに捧げて、いやいやながらも枕営業もして(エェェー……)、やっと掴んだ主役の座!なのに天然キャラのクリスが現れて、またもどっちつかずな態度で、簡単に主役の座をかっさらっていく。なんの悪気もなくね。
オペラ座本編でだって、He's here!the Phantom of the Opera! っていち早くファントムの気配を感じ取っていたのはメグなのに…(涙)!こんにゃろぉー!って逆上しても仕方あるまい…。と思えたらLNDはがぜん楽しいです!!というわけで、わたしにとってメグが好きな演じ方かどうかで、評価がかなり変わるかもしれない演目になりそう。
オーストラリア版のシャロンは、メグの悲哀を纏っていて、ショーをしてるときでも不安で、泣き出しそうな感じがするのよ。健気でね、可愛くて、でもちょっと不幸オーラというか…そういうアンバランスなところがとても感情移入しやすい。クリスは本人無自覚で無敵すぎるんだもん(笑)感情移入できねえ。
ラウルもダメ亭主ぶりがよかった(笑)「Devil take the hindmost」のファントムとラウルの直接対決が大好きなんだけど、さすがにラミンファントムのほうが嫌味たっぷりですが、オーストラリアのサイモンラウルが情けなさ全開なのでいい。
ロンドン版のCDは芝居部分というか、はっきり言ってマダム・ジリーの声が意地悪で怖すぎて、その部分は飛ばしまくってシエラミン登場部分だけ聴いていたけど、オーストラリア版は通して鑑賞できそうです。また何回か観れば、感じ方も気づくことも変わると思うから、楽しもうと思います!
ラミンの名前で日本のカラオケに入るかもしれない!?(未確認情報)「TIHYS」1:52でシエラの影がラミンの肩をそっと撫でるのが好き!出会えない二人切ない!
グスタフ役の子の頭をぐりぐり〜ってするラミン萌える。