1年

今日は父の命日なので、朝起きて花の水を替えてから、父の写真に短く挨拶をした。そのあと墓参するであろう母に、わたしの分までお線香あげておいて、とメール。

この一年で実感したことは、わたしも年取ったんだなあということ。夫と二人暮しで精神的にどっぷり依存してるのと、仲の良い友人も独身で学生時代から関係性が変わってない、加えて職場環境も若者に囲まれているので、うっかり自分もまだ20代の感覚というのは酷い勘違いだが、でも内面的な成熟という意味ではまだまだ及ばず甘ちゃんで、30代後半相応の落ち着きとか知性とか何ひとつ手に入れてないのだが、それでも肉体はおかまいなしに衰える。

肌のくすみだのたるみだの鏡を見れば、ため息が漏れる機会は増えたけれど、しかしそういう美醜としての肉体的な若さを保ちたいとは思わない。ただただ、自力で生活を賄えるだけの体力は維持したいよなーって、そんなことばかり考えてしまう。90歳になる母方の祖母が、5年前の認定では要支援「2」だったのに、今年は認定が厳しくなって要支援「1」になったとか聞くと、自分の面倒は自分でみないと誰も助けてくれないもんなあ…と行く末が気になって。父が亡くなったことにより、ちょとだけそういうものへの実感がともなうようになってしまった。次はわたしなんだな、順番待ち気分。

だからといって落ち込んでいるわけではなく、それは片隅にある覚悟のようなもの。実際は、実家から送られてきた会津の新米がぴかぴかのつやつやで、父が好きだった塩辛のせて食べたら「第三の目」が開きそうなくらい美味しくって、ノブオすごいよ、これは合うわ!と瞠目&感嘆。