あまいもん

金曜日の夜、きまっておやつを調達してから帰宅する夫。休みの前ということで上機嫌になっているのだろう、夜更かしのお供に、または翌日の遅めの朝食のデザートに…とお菓子を買ってくる。

昨日は近所のコンビニのコーヒープリンとキャラメルパフェを買ってきた。コーヒープリンには生クリームのうえにカカオ粉末がたっぷりかかっており、ちょっと大人向けの雰囲気。キャラメルパフェの容器はちゃんと「パフェ」なカクテル容器で、生クリームとカステラ、そのうえにキャラメルソースとナッツ。夫がプリンを、わたしがパフェを食べた。

見た目には十分に上等なのだが、いざ食べてみたら、ぜんぜん甘くない。この生クリームは乳脂肪分の少ない、たぶんほとんど植物性油脂をホイップしたものだろうから、風味なんかあったものじゃないのに、それなのに甘くないと味はどうなるかというと、輪郭のはっきりしない、ただただぼんやりとしたヌメーっとした物体になります。

グルメリポーターの甘いものを「ぜんぜん甘くない」、揚げ物を「さっぱりしてる」、ラーメンスープを「すっきりしてる」という、そのモノの存在価値を根底から全否定するようなコメントが「褒め言葉」として濫用されるようになって久しいですが、そんなのね、本当に実践したら意味ないんですよーーー!!!

食べるほうはね、甘いもの食べたくて大福だのケーキだの買うわけ!脂っこいもの食べたくて揚げ物食べるの!化学調味料にまみれたくてラーメン屋に行くんだよ!それが果たせなくて、なんだというの?もう、それぞれ役割分担ということを自覚してほしいものだよ。

甘いものはちゃんと甘くあってほしいです。ちゃんと甘いものだったら、少量で満足するんです。すぱっと気分転換できるんです。