過去の小谷日記を読み返していたら、わっと思った。このときは小谷さんとタテタカコさんのライブ感想日記で、2年くらい前のことだし、もちろん災害とか無関係だったけど、今回の小谷さんの新曲『3月のこと』の感想とそのまま通じるなあと思って。

お二人の歌を聴いてたら、やはり音楽って「捧げられた」ものなんだなあと思った。文明らしい文明もなかったような時代から、それでも歌はあったと思う。そういうときの歌は、まず「自分のため」のものではないだろう。天上に、目に見えないものたちに、亡くなったもののために、または目の前で悲しむ人のために…捧げられた歌であっただろう。自我を超えて捧げられたもの。芸術全般に言えることだと思うけど、そういう瞬間に出合えることは「在りがたい」ものなんだと思う。