読了

帰省のお土産として甥からリクエストの本があったのだけど、そのほかにドリトル先生もどうかと思って買ってみた。児童文学と無縁で育ったわたし(実家には本や図鑑の類はたくさんあったのに華麗にスルーした)なので、読んでみたかったのだ。庄野さんの本にもよく出てくるし。
そうしたら、書かれた時代性もありアフリカ先住民への差別的な描写があって、巻末では石井桃子さんの解説や編集部からの断り書きにも、言葉の修正またはそのままにした経緯などがきちんと説明され、アメリカでは図書館などの公共施設で開架式の棚には置いてないという事情も知り、驚いた。『ちびくろさんぼ』はよく話題になっていたけど、ドリトル先生については聞いたことがなかったので。わたしが無知なだけかもしれないが。
楽しんで読めたけど(巻末のシリーズ紹介文が充実していて、続巻も読みたくなった!)、ただ小6の甥にはやや子どもっぽい話だったかなあ…。いや、リクエストされたのが『マジックツリーハウス』シリーズだったので、こちらは文字も大きく、より柔らかい内容に思えたので大丈夫かな。小6男子など立派な子どもか(笑)

ドリトル先生アフリカゆき (岩波少年文庫 (021))

ドリトル先生アフリカゆき (岩波少年文庫 (021))