デンデラ

姥捨山」のその後…とか言うから、捨てられた婆たちと婆を捨てた村との争い、または女たちだけの最後のユートピアみたいな話なのかな〜とよく調べもせず、原作も読まずに行ったらさ〜、なんの話なのよ!?という斜め上をゆく映画だった…。強いて言うなら「婆と熊」の映画?予想に反してグロいシーンも多いし…客席は圧倒的婆率だったのに、百戦錬磨の婆たちも若干引き気味だったんじゃないかと…心配(笑)

70歳になったら捨てられるというのに、婆たちみんな元気!武闘派!100歳設定の草笛光子いちばん勇ましい!魔女レベル!(劇中では「自分でも人間じゃないような気がする、鬼だな」って言ってたけど)。ま、それはファンタジーとして受け止めるとして、いちばん納得できなかったことが衣装!
劇中にも捨てられたあとに必死の思いで冬を越して、春に雪解け水に映った自分の変わり果てた姿を見てショックを受けるというシーンがあったように、はやり年を重ねても女性らしくありたいという心情をわざわざ描いたくせに、婆たちのあのボロボロの服はない!機織のシーンはなかったけど、繕いものはできる能力はあるはずなのに、ほころびたまま着ないよね〜貧しい農村で生まれ育った女性たちがさ〜。赤とか青の布を使ってはいるから染色技術もある前提だと思うのに、なにそれ〜おかしくな〜い?とかそういう重箱隅つつきしたくなるんです…。あぁ。ま、いっか。