浜田真理子 mariko plays NEW SONGS@渋谷クアトロ
浜田さん恒例、春の出稼ぎ…もとい、クアトロツアーへ行った(27日)。熱心なリスナーではないのだけれど、一度あの歌声をライブで聴いてしまったら、毎年この時期を楽しみにしてしまうようになったのだ。
今回のテーマはNEW SONGS。書き下ろしは『Bar小鳥』、飛行機に乗るたびにアナウンスされる“腰の低い位置でベルトを締め…”というフレーズがツボに入ってしまい、とうとうメロディがついたという『腰の低い位置で』、清志郎さんのカバーをしようと思ったけれどなかなかうまくイメージが合わなかったので、RCサクセション『ダーリンミシン』からインスパイアされた、その後のふたりを書いた『ミシン』、浜田さんのライブには少なからず寝ている人がいるので、さらに子守唄をつくったという『まりこもりうた』、楽曲提供したまま歌わずにいた曲は『すぎた日のために』。あとはカバー初披露も何曲か、おなじみの曲もしっかりあって大満足。
選曲が絶妙だった。浜田さんは今回の震災でライブが何本も中止になり(会津の公演もあった)、影響はかなりあったはずで、いま日本で暮している人で震災に心を痛めていない人はたぶんいない状況、そこへ浜田さんの楽曲であれば「泣かせに泣かせて大感動」はいとも容易い。けれど、そういう悲しみに溺れるだけじゃない、光を示したいという浜田さんの心意気が反映された選曲だったのではないかなと勝手に解釈した。浜田さんの知性とユーモアを存分に発揮されて、そして一番大切な、歌うことで伝えたいことを考え抜いた結果の選曲だとしたら、これ以上の成功はない。本当にすばらしかった。また来年も行こう。
セットリスト:浜田さんブログより転載
【第一部】
- Quiet Voice(作詞:浜田真理子 作曲:J.P.Martini)
- 骨董屋(作詞・作曲:浜田真理子)
- 聞き上手(作詞・作曲:浜田真理子)
- ミシン(作詞・作曲:浜田真理子)
- 腰の低い位置で(作詞・作曲:浜田真理子)
- Bar小鳥(作詞・作曲:浜田真理子)
- Goodbye,Love(作詞・作曲:浜田真理子)
【第二部】
- 十五夜(作詞・作曲:浜田真理子)
- すぎた日のために(作詞・作曲:浜田真理子)
- Mariko's Blues(作詞・作曲:浜田真理子)
- しゃれこうべと大砲(訳詞:東大音感合唱研究会 作曲:シシリー島民謡)
- 春の嵐の夜の手品師(作詞・作曲:あがた森魚)
- まりこもりうた(作詞・作曲:浜田真理子)
- わたしたちのうた(作詞・作曲:浜田真理子)
【アンコール】