今回の震災と原発事故を通してわかったことは、危機的状況に接したとき、その人の本質は面白いほど露呈するということ。いろんな意見が出ることは、自由な社会の現われでありますから、べつにいいんですよ。ただ、最低限の言葉の取捨選択をしない人、自分より弱い立場の人へ心を寄せることができない人、安全な場所から発せられる当事者意識のない批判、そういうものが今回の被害の大きさに打ちひしがれるのと同じくらい、わたしの気力を奪いました。

しかし幸いなことに、それらの言葉はわたしの身近にあるものではなかった。心も体も遠く離れたパソコンの向こう側の言葉だった。わたしの周囲には冷静かつ慈悲のあるひとたちがちゃんといてくれた。そういう人たちと言葉を交わすことが、なんとか世の中に失望せずやっていこうと思わせてくれる光になった。

被災地で、避難所で、必死の思いで日々を乗り越えている人たちがたくさんいる。わたしはそういう人たちへ目を、耳を、体を、心を向けて生活したい。流言飛語に踊らされてきりきりしてるヒマなんかない。*1やれること考える。そして行動する。たとえ小さいことであっても、やらずに文句を言わない。黙って行動するのが本当はカッコイイんだけど、意志が弱いので、こうして書いておく。

*1:チェックするブログなんかもこの1ヶ月で激減した。心を乱すくらいなら読まなきゃいいのだ