上原ひろみ@COTTON CLUB

急遽決まったソロライブ。収益金の一部は被災地に寄付されるチャリティーライブだが、たぶん海外のミュージシャンが来日をキャンセルして空いた穴をひろみが埋めてくれたんだろうと推測。登場して一曲終わったところで「自分にできることはなにか」「できることを精一杯やるしかない」と今回のライブへの意気込みを語った。「急な召集にもかかわらず来てくれてありがとう」とも。「召集」という言葉に会場からは笑い声があがった。

初日だったので曲名は伏せるけれど、わたしの大好きな曲で始まっただけでも感激だったのに、新譜からも一番の気に入りが聴けて、滂沱でした。一曲一曲、念とも呼べそうな気の込め方で演奏していて、これを聴くのは本当にわたしでいいのかなとちょっと後ろめたい気持ちになるほどだったけど、でもやっぱりわたしにとっても必要な音楽だった。先日友人相手に毒出ししたばかりだけど、日に日に蓄積する疲労感を深いところで撫でてもらったような感じ。

毎回ピアノの多彩な音に心打たれる。あぁ自由だなぁ。それと同時に普遍的な美しい旋律があって、ほんとにすごいんだよ。もう言葉が要らないよ、音だけ聴いてればいいよ。ってなもんだよ。今回も在りがたい時間をいただいた。毎度のことながら、ひろみは神々しかったです。拝みたくなる感じ。24日からのブルーノートでのライブにはまだ空きがあるようなので、興味ある方はぜひ!共演する熊谷和徳のタップももんのすごいですので。


一人で夜ライブに行くのは地震後初めてだった。ただ、明るいうちに出かけて、八重洲福島県の物産館に立ち寄り、桃や林檎のジュースだの、クッキーだの、福島牛のレトルトカレーだのを購入し、ライブ終了後は仕事帰りの夫と待ち合わせをして外食をし、一緒に帰ってきたので、一人で行動したとはいえないかもしれない。けど、まあリハビリ。
余震も余震らしくない大きさで日々ぬかりなく揺らしてくれちゃってますけど、めげない!明日もがんばろー。