郷土愛

午前中、会津の母から米届く。…被害が少ないとはいえ仮にも被災地から、なぜ…?先日電話したとき「落ち着いたら米送るからね」と言っていたけど、それは何ヶ月後のことだと理解して「うんうん」と軽く返事したんだけどまさか数日後だとは…。さっそくお礼の電話をすると理由がわかった。
今回の震災で物流が滞り、欲しいものが手に入りにくいと姉1から聞いた東京の姉2が心配して、会津の姉1宅へ救援物資をたくさん送ったらしい。そのお礼にと思い、なぜか母が米を送ろうとしたら姉2に固辞されたと(当たり前だ)。毎年米は知り合いの農家さんから玄米で一括購入し、食べる分だけ精米しているのだが、それは精米すると糠がでて保存がきかないから。姉2に送ろうと30キロほど精米したが行き場を失った。早く食べなければ美味しくない!とわたしにその一部(10キロ)が回ってきたらしい。母は言い訳のように「だって精米しちゃったんだもん!」*1と言っているのが、深刻さがゼロというか元気というか、いつも通りすぎて、ふき出しそうになった。

しかも米のほかに会津産アスパラや、喜多方ラーメン、自家製のふき味噌も入っていた。ふき味噌はやはり先日の電話で話を聞いたときに「あぁいいねー!食べたいなぁ」と言ったのだった。当然わたしは懐かしい味を思い出しただけで、軽い気持ちで言ったのだが母は聞き逃さない。もうへたなことは言えない。そうだ、一度美味しいと言ったら何度だって買ってくるような母なのだ*2。「人があげると言ってるんだから、ありがたく貰っておけばいいのよ。素直に貰ってくれるのが嬉しいんだから!」と力説されて、もう届いてるんだし仕方ないと諦めて、しかしもういらないからね!と念をおして電話を切った。

だいたい今日は有楽町の交通会館前で開催される、福島と茨城の農畜産物を応援するイベントに行くつもりだったのに、米が届いてしまったせいで、白河産の米(2升600円)が買えなかった。ショック。そのかわり(?)福島出身の中畑清も店頭に立ち、「みなさんの力で、この風評被害から生産者の方々を守ってください!」と演説すると、居合わせた人たちから大きな拍手!という泣かせるシーンを見られた。
しかしこのイベント、福島と茨城のほかにも全国の農産物がたくさんでとても楽しい!私が着いた14時頃には品切れも多かったけど(福島・茨城のはほどんどなかった)、山形産のぎんなん(一袋50粒くらい入ってたのが100円)、青森産の福地ホワイト六片(7個で千円)・リンゴ(1個100円)、千葉県多古町茹で落花生(すごく美味しい!150g420円)などを購入できた。どれもスーパーよりずっと手ごろ。5/8まで毎日開催されてますのでぜひ!*3それと交通会館にはもともと全国の名産品を集めたショップがあるので、そこもチェックしてください!

福島産のものを買えなかったので、ならばと八重洲の福島物産館へ足を伸ばしたら驚愕!まさかの入場制限で大行列!大人気!居合わせた人たちにちょっと声をかけてみると、みな福島県出身の人で、募金活動をしていた県人会の人はほどんど会津若松出身者だった。しばし「どこ中?」的なジモティネタを楽しみ、県の災害対策本部へ直接寄付されるとのことだったので、わずかばかりを託した。八重洲にはまた来週くる予定なので、列には並ばずに東京駅の大丸の地下で日本酒を買って帰ってきた。会津の末廣酒造の微発砲「ぷちぷち」と宮城塩釜の「浦霞

帰宅してすぐに浦霞をあける。すばらしく美味しい!焼きアスパラ、ふき味噌、ぎんなん、茹でピーナツ、〆は喜多方ラーメン。なんつー酔っ払いメニュー!

*1:精米したら2週間、長くて1ヶ月以内に食べきるのがベスト

*2:高確率のオカンあるあるネタ

*3:平日は出店数少なめですが