読了

雪の練習生

雪の練習生

魔法のことば (文春文庫)

魔法のことば (文春文庫)

新装版 Alaska 風のような物語

新装版 Alaska 風のような物語

とくに狙ってないのに北極的なクマ的なセレクトに。
『雪の練習生』は地震前に図書館で借りて、地震後ほどんど読めないまま返却期限を迎えたものの、地震や停電の影響で休館してしまい返せなくなったので読み始めた矢先にクヌートが亡くなった。最後の10ページで唐突にマイケルが登場したりするのもわたしにとっては意味深くて、作品自体も面白くて好きな本だけれど、この本にまつわるそういう経緯がごちゃごちゃと絡まり、強烈な印象として残った。あとで買います。

星野さんの『魔法のことば』は講演集なので、同じことが繰り返し語られて一気に読むとちょっとくどいかもしれないからチマチマ読めと解説にあったけれど、庄野潤三ファンのわたしにはぜんぜん許容範囲です。とてもわかりやすく、優しく語られるアラスカの自然。とくに印象に残った言葉は、アラスカには「意味のない自然の巨大さ」がある、というもの。この言葉に出くわしたときガーンと頭を打たれたような気がした。

風のような物語』は写真とエッセイ。見ごたえ、読みごたえあり。とてもいい本です。これも買う。