木のスプーン

今週末は4月。ということは今週からとうとう週3日勤務です。あれほど残りわずかな週2勤務を有意義につかおうと思い、遠足やらライブやら予定していたのになんもできなかった。地震のばか!津波のバカ!二度とくんな!という罵詈雑言を自然へ向けても虚しいが、でも言わずにおれないわ。(あと東電もな…)

節電対策のため職場では照明を落とし、空調も止め、できるだけコンセントを抜けとのお達しがあったので、トイレのたびに「うひゃらはぅ!」と声にならない叫びがでそうなほど便座がキンキンに冷たかった先週。そのため週末のうちに100円ショップで貼るタイプの座面シートを買い、今日さっそく貼りました。快適。厚手のカーディガンとレッグウォーマーも持参して、マフラーも巻いての完全防寒スタイルで仕事してます。他の専攻事務へ行ったら、コート着たままの人もいて驚いた。

事務はそれでいいんだけど、いまのところ理系の研究がストップしてて(消費電力の高い実験機器の電源をおとしたり、実験そのものを中止したり)、日本人の研究者は国内の問題だし当事者として当然とも受けとめるだろうけれど、海外からきた研究者にとってはろくに勉強もできないような環境じゃ日本にいる意味なんてないと帰国しても仕方ないような状況。研究ができない、優秀な人材が集まらないというのは大学として致命的なので、なんとか4月から実験再開できるように対策を練っているようだ。社会って広く繋がってるんだなぁと今さらながら思う。

今日は地震の影響で実験機器に不具合が生じてないか確かめるために学生たちがわらわらとやってきて、実験室からは笑い声が聞こえてきたりして(久しぶりに会うから?)、なんだかにぎやかで慰められた。

帰りは雑貨屋に寄って、木製のスプーンを購入した。ずっと金属製のを使っていたが、耳を悪くしてからは食器にあたる音が耳障りで、このところとくに我慢できなくなった。持ち手のカーブが1本1本ちがうので、手に取り選んだ。もっと早く買えばよかったと思う。