初出勤

お久しぶりです。地震当日はいままでに経験したことのない揺れを感じましたがとくに被害もなく、夫ともども元気です。
会津若松にいる実母、姉1家族ともに、食器や家具の損傷などはあったものの怪我ひとつなく、ライフラインもすぐに復旧し、元気な様子。

この数日はもっぱらTwitterで書き散らしていました。なぜなら、言葉がでてこないのです。反射的な言葉は溢れてくるのに、ここへ書き留めておきたいような、明日には忘れてしまうようなささやかな言葉が、ぜんぜんでてこなかった。

地震当日の朝、珍しく夫が不調を訴え仕事を休みました。わたしはひとりで美術館へ行く予定でしたが、夫と二人で家で過ごすことにしました。そのために昨日までずっと二人で過ごすことができて、本当に心強かった。今日は二人とも地震以来初めて出勤しました。残念ながらわたしは職場の誰とも会えなかったけど(出張中や鉄道運休による通勤困難のため)、電話で話をし、仕事の段取りをつけ、学内が停電になるというので早退、そのころには電車が運休していたので職場の自転車を借りて帰ってきました。

1時間くらいの帰路なので、途中のうどん屋でご飯を食べました。久しぶりの外食で、ごくごく普通に人が働いて、ごくごく普通にお客がいて、うどんをすすっている様子を見て、ぐっと「生活」というものが近づきました。この数日間のわたしはなんだか違う場所へ放り込まれた気分でいたようです。それまでどうやって生活していたのか、思い出すことができた。今日出勤してよかった、働いていてよかったとここまでの実感をともなうことは、恥ずかしながら初めてでした。日常に戻るスイッチの役割を果たしたのだと思います。

2日ぶりに出勤した夫は仕事が山積でまだ帰宅できないようです。さきほど長く大きめの地震がありました。不安なことはたくさんありますが(とくに地元である福島については)、やれることをやりきる。