遭難しかける

休日なのに早起きできたので、せっせと家事を行い、図書館へ本を返し、その帰りみち陽気に浮かれて散歩をしようと思いたち、普段足を向けない駅の反対側へ歩を進めたのだが、とくに目立つ建物も美味しそうなパン屋も発見できずに住宅街のド真ん中で迷子になった。方向音痴が目的もなくさまようとこうなる。見本のようだ。ザ・方向音痴、ダイソーで売ってくれないか。

そんなに歩くつもりはなかったので紫外線対策もせず、脇を汗ばみながら、勘を頼りに*1歩き続けた結果、見慣れた景色に出くわしたときの感動!冒険はすぐそこにある。本の帯になりそうなせりふだ。かっこいい。歩いていたのはほんの1時間くらいだったけど、迷子の不安からの安堵感でお腹がすごく空いたので、スーパーのさして美味しくないチェーンのパン屋で焼きたてのフランスパンと、生鮮食品売り場でアボカドを買い帰宅。「焼きたて」が価値のすべてであるようなパンに、1/3が黒ずんでいたアボカドを挟んで昼食。フランスパンの皮で上あごを負傷。いいの、いのちがあるだけで。これも帯になりそうだ、よし。

地震後に母と電話。ゆれているそのとき母は姉1と一緒に病院にいたらしい。わたしはちょうど遭難していたのでまったく気がつかなかったが。雪も溶けて、姉1も実家を訪ねてくれるようになったようだ。声に張りがあり元気そうだった。この彼岸について相談など。会津では初めて迎える彼岸がとても大切な行事らしい。親戚が集まるんだとか。わたしは彼岸という存在自体わすれていたが。身内が亡くなると初めて知ることが多い。

*1:いちばん危険