春物


友へのプレゼントを探しに行ったはずなのに、自分のものだけ勢いよく散財してしまった。人としてどうなのか。…金曜日にまた出かけるので、そのときには必ず。

何を買ったかといえば、今更ながらウールのカーディガン。しかしたいへん細い糸で編まれているため、手触りはシルクと綿の混紡みたいにつるりとしてなめらか。薄手だから季節選ばず着られそうなのと(真夏でも冷房対策でカーディガンは携帯必須)、形がこれ以上ないほどにシンプルだったので、色違いで2枚買ってしまった。発色の良いピンクと、定番の紺。グレーとどちらにしようかずいぶん迷ったけど、これからきれいな色柄のシャツを増やしていこうと思っているので、それならば紺が映えるかなと。あと写真にちらっと写ってるチノパンも買った。股上深め(若くないので腰を冷やさないようにしないと)。裾をまくって短めに履けるような丈。センターに折り目があるので、気崩してもだらしなくならない。

右の写真の水玉模様のコートは、昨夏に購入した秋冬物のワンピース。暖かくなったら、こんな感じで着ようかな。*1去年から思っていた、30代後半はワードローブ入れ替え適齢期なんじゃないかと。物持ちがいいので20代最後に買った洋服がまだあるのだが、質・デザインともにそろそろ厳しい。これから40代半ばにかけて「着られる服」(好きなものが似合うとは限らない)を念頭に選ばないと、顔が洋服から分離してしまいそうだ。

しかし今回は予想以上に散財してしまった。あれもこれもと試着していると、店員さんともヘンな高揚感を共有してしまって、「あの…これも、これも着てみてください!売るつもりじゃなくて、お客様が着てるのをただ見たいんです!」と言われた(笑)なんなのそのテンション。営業手法にしてはずいぶん斬新。そんなやりとりも楽しかった。

帰りに駅前の本屋で小川洋子人質の朗読会』も購入。中島京子花桃実桃』とどちらを買うかで迷ったけど、題材が小川さんのほうがより面白そうだった。多和田葉子の『雪の練習生』は見当たらなかったので図書館で借りた。誰も予約してないってどゆこと?

*1:下の白い敷物は購入したお店がショッピングバッグの代わりに包んでくれる風呂敷です