アンチエイジング考

ようやく子宮ガン検診の結果を取りに行った。検診のときはとても寒い日で朝早く受診したのもあり、わたしのほかには3、4人しか患者がいなかったのだけど、今日は暖かかったせいか待合室がいっぱいだった。30分以上待って、結果の紙切れ一枚をもらうのはなんともやるせない。医師からの説明はほとんどないのだから、あれくらい受付窓口で渡せないものなのかなあ。体裁なんでしょうけれど。むー。

しかし帰りに本屋へ寄ったら、内澤旬子『センセイの書斎』が棚作りされててるわ、高野秀行『世にも奇妙なマラソン大会』が平積みされてるわで、この本屋は売れてる本しか置いてないと普段苦々しい気持ちでいるくらいなので、余計に嬉しかった。売れてるんだわ〜と祝賀ムードに包まれちゃって、文庫本5冊購入の大盤振る舞い。現金じゃのう。カード払いでしたけど。

今、星野道夫『魔法のことば』を読んでるし、植村直己まで手を伸ばして、すんごく冒険好きな感じになってますが、わたしの冒険はすべて知識のみ、空想のみ。山登りさえしたことない正真正銘もやしっこ育ちなもんで。小さい頃は外で遊ぶの大嫌いで、庭の芝生で「ちくちくするから」と泣き、猪苗代湖での湖水浴も「砂で足が汚れる」と車に篭城、どろんこ遊びは1回のみ。子どものくせに服が汚れたり、汗をかいたりすることが極端に嫌いだったため、冒険とは程遠い生活だった。なんであんなに神経質だったんだろうか。今見る影ないけど部屋の中とか…。

先日アンチ・アンチエイジングのことを書いたけれど、若さに固執せずに見苦しくないように年をとるにはどうしたらいいか考えていて、とりあえず外見は体型にかかわらず「姿勢」が肝心だなと思った。若い子でもだらしなく立ってると「老い」を感じるし、年上の女性でステキだと思う人はみな所作の美しい人だと思い当たった。これは老化というより、品性の問題だろうか。でも実際に、品が良いおばあちゃんは美しいよね〜。

でも品性ってのは生まれ育ちに左右されそうだし、一朝一夕に身につくものじゃないから難しいなあ…どこから始めればいいの…と考えて、姿勢かな?とあたりをつけてみたのだ。背すじ伸ばして、真っ直ぐ前向く。歩き方もドタドタと、がに股で歩かない。そうそう、歩く音には気をつけたい。行動に大きな音をともなう人はがさつに思われるし、いい印象にはならない。それで連想したのは声、大きな声で話さない笑わない!女性のグループが鬱陶しいのって、あのかまびすしいところだもの。もしかして、これが一番大事なことか…?



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