浜崎貴司弾き語りツアー@柏CafeLine
昨夜は浜崎貴司のライブに初めて行った。会場は50人も入れば満杯というこぢんまりした喫茶店で、ギター1本でどこでも“出張”しますよ、という活動らしい。とうほぐの片田舎ながらも夜中「イカ天」を見て、Flying Kidsを聴いたのは、わたしが中3の頃ではなかったか。そのころの倍の年齢になって、こんな身近で歌声を聴けるとは、生きておくもんだと感慨ひとしお。
その歌声というのがすごかった。喉から声が聞こえてくるのではなくて、身体の中で共振してる音が外部に出て声として聞こえるというような。よく「腹から声を出す」というけれど、彼の場合は身体から声が聞こえた。この歌声があれば、そら身体ひとつでどこでも行けるわ〜と思った。アルバム『NAKED』からの曲を中心に、カヴァーやFlying Kidsの曲も少し、休憩挟んで約2時間。
カヴァーの斉藤和義『歌うたいのバラッド』、RCサクセション『トランジスタラジオ』はどちらも好きなので、余計に嬉しかった。キヨシローのほほえましいエピソードも話してくれて、じ〜ん…。いつも「ロックのカリスマ、忌野です」と電話をかけてきて、あるとき「キョンキョンのドラマに一緒に出ないか?」というので「そんな話があるんですか?」と訊けば「いや、ない。でも出といたほうがいいと思うんだよねぇ。浜ちゃん、キョンキョンと仲いいから頼んでおいてよ」と(笑)それで浜ちゃんが小泉今日子に電話して、『マンハッタンラブストーリー』にキヨシローだけ出てたそう。浜ちゃんが事務所を移籍して仕事ができなかったときも、「ツアーやってるからいつでも来なさいよ」とキヨシローが言ってくれたので自腹で神戸まで行ったら、「え、ほんとに来たの…」と言いつつ(笑)、それでも3曲歌わせてくれたそうだ。5月2日の追悼ライブにも浜ちゃんは出るらしいけれど、何を歌うのでしょうね。
最後に『幸せであるように』をみんなで歌って、ますます中学生のわたしに教えてあげたい感じになった。浜ちゃん、話し方とかもすごくよかったんだよー。やさしくてユーモアあって、垣根のない感じが。会場に来てるファンの人たちも人懐っこそうというか、他のライブ会場にはない種類の明るさがあった。わたしがよく行くライブが暗いだけかもしれないけど(笑)なんにせよ、気分が沈みがちな日曜日の夜に、るるんとスキップ気味で月を見上げながら帰宅できた。
追記:セットリスト(浜ちゃんのブログから転載)
- この素晴らしき世界
- JOY!
- I Wanna Be Your Man
- おかしなこと
- 歌うたいのバラッド
- DAN DAN
- いちどだけ
- 恋サクラビト
- Stand By Me〜トランジスタラジオ
- ヒカリの春
- 大きくなったら〜MUSASINO
- 友情のエール
- ドマナツ
- BEAUTIFUL!!
- ハレルヤ
- 幸せであるように
- かえりみち
ツアー初登場は「おかしなこと」、「歌うたいのバラッド」、「DANDAN」、「ヒカリの春」、「ハレルヤ」の5曲でした。