雪とお土産と本とわたし

明日は雪が積もるという。ほんとうだろうか。関東の雪情報は大げさすぎるし、交通機関などの対応もお粗末なのでニュースになってるだけではないか?とついつい疑ってしまう雪国育ちである。ちょっと積もったくらいで大騒ぎするな〜い!と言いたいのだが、しかしわたしも関東在住すでに12年、すべりやすい靴しかないのよな。母さん、僕のスノトレどうしたでせうね ええ、冬、鶴ヶ城から背あぶり山スキー場へ行くみちで 東山温泉へ落としたあのスノトレですよ…。

仕立てあがったスカートを引き取りに行きたいのだが、雪次第では引きこもるかもしれない。わたしはどうせ出かけるならばベーグルも買って、往来堂の棚を眺めて、靴や帽子や雑貨の店をひと通り回って、なおかつ美味しいおやつも調達したいとか、偏差値重視の詰め込み教育の弊害を地で生きている30代後半なので、それが実行されるか否かは天候に左右されるところ大きい。朝にならなければわからない。

今日は夫が福岡出張土産で「鶴乃子」を、センセイが滋賀出張土産で「埋れ木」を買ってきてくれた。わーい、お土産長者!小夜ちゃんはお土産好きで“おいしゅうございます岸朝子でございます”が監修した全国の銘菓辞典みたいなものを持っているらしい。それを見ながら後輩の出身地を訊ね、帰省した際にはこの銘菓をお土産に…とリクエストするらしい。さすが合理主義!自身も出張の際にはそれを参考にお土産を選ぶそうで、なるほど小夜ちゃんのお土産セレクトは毎回なかなかもんなのである。

仕事帰りに職場近くの紀伊國屋書店まで足を運んだにもかかわらず、欲しい本がどれもこれも在庫なしだった。こんなに店舗面積広いのに!こんなに本が並んでいるのに!わたしの欲しい本が一冊も置いてないとは!悲劇にもほどがある。そのくせカゲロウなんか堆く積まれちゃってさっ。野菜や肉と違いどの店でも同じ商品を買える新刊書店で、他の店でも買える本ばかり置いてたら、その店でわざわざ買おうだなんて思わないのに。今売れてる本しか並べてない書店が多いせいで、だから図書館棚が面白く映る。いまは忘れ去られた過去のベストセラー、読み継がれてゆく古典、売れなかった良書、そして新刊と、眺めて探す楽しさがあるわ。

今日は本を買う気満々だったので、その欲求が満たせないのも腹立たしいと、買う気もなかった本を買ってしまった。むしゃくしゃしてやった、後悔はしていない。

絶叫委員会

絶叫委員会