学食にて

PMSによる低空飛行中なので、弁当用意できず。今日は小夜ちゃんがわたしの向かいの机で仕事をしていたので、一緒に学食で昼ごはんにした。わたしは4ヶ月ぶりくらいの学食だった。学内には3つ食堂があり、一番大きな食堂へ行った。ここは日替わり定食・小鉢レーンと、1g=1.2円の量り売りバイキング形式レーンと、麺・カレーライスの3つのレーンがある。わたしは学食で「そば・うどん・カレーライスしか食べない」と決めているので*1、迷わず奥の「麺・カレー」レーンへ向かった。

いつも通りかけそば+温泉玉子=350円にしようかと思っていたが、なんと季節限定商品として“カレーうどん”がメニューに掲げられており、さらに火曜日・木曜日限定というので心に決めて並ぶ。以前から同じレーンで提供しているのに「なぜカレーうどんを作らないのか?」と不満に思っていたくらいなので、これは待望のメニューである。

しかし厨房のおばちゃんはちっとも注文を訊いてくれない。慣れてない、新人さんなのだろうか。次々にオーダーを受け、冷凍の麺を湯に投入すればいいものを、前に来たときは確かにそうしていたのに、一人のそばを上げたら次のうどんを投入…なんて悠長なことをしている。挙句わたしの前に並んでいたオジサンは「かけそば+カツ丼」を注文していたのだが、そばから作り始めたものだから出来上がりに時差が生じ、カツ丼がトレイに揃ったころにはそばは伸びていただろう、たぶん。

ようやくわたしの番になったところで、背後から声が掛かった。定食レーンに並んでいた小夜ちゃんがお会計を済ませ、2人分の席を確保したあとに「お茶とお水どちらがいいですか?」と訊いてくれたのだ。セルフサービスのお冷はお茶も選べるようになっているのだ。さすが心配りのできる小夜ちゃん。わたしの理想の息子だ。カレーうどんなのでお水をお願いして、そのまま出来上がりを待った。てっきりカレーライス用のカレーをかけるのかと思ったら、片栗粉でとろみをつけた専用の和風カレーをうどんにかけられたので、おぉさすが季節限定と謳うだけある!と密かに感心する。

すでに席について待っていた小夜ちゃんにお礼を言い、食べ始める。好きなくせにカレーで胃もたれするようなわたしには、嬉しいほどのあっさりカレーうどんで美味しかったのだが、学生には物足りないのではないかと心配になった。そしてお腹を満たされると周囲の様子が気に掛かる。
「ねえ?こんなに利用する人、多かった?すごく混んでるよね」「ですよね、なんか最近タウン誌に紹介されたとかで、学外からの利用者が多いんですよ」「え?こんな田舎なのに?わざわざ?」「そーですよ、そこのレジ、見てください。オバちゃんたちが団体でいるでしょう。どう見ても学内関係者じゃないですよね*2」「ほんとだ…いやでも都会の学食はわたしも明治とか早稲田とか入ったことあるけど、ここ目的でくるのはどうなの?そんな美味しくないよね?」「んー近くに大きな病院があるから、その帰りって人もいるんじゃないですか?」「へぇ…でも7、8人くらいで群れてるし、そういうグループが何組もいるじゃない…。少し時間ずらしてくれたらいいのにねぇ」「確かに。近所に食べ物屋ないから、学内の人間は昼休み中に外行けませんしね」
ほんと、周囲にも学内にも興味を引くようなものが一切ないところなので、何を楽しみにしての行動なのか謎だ。中高生向けにキャンパスガイドなど企画され、大型バスで乗りつけるツアーなどもあるけれど、普通のときは面白味もなんもないのだ。学食というだけでアトラクションになるほど、時間があるということなのかなあ。

*1:ここに至るまでにはさまざまな経験を重ねている

*2:みな判で押したようにスラックスにウォーキングシューズに帽子、レスポ風の斜めがけバッグといういでたち