みぞれにあう

スーパーの野菜売り場にはイチゴが並びはじめ、自動ドアが開くとすぐに甘酸っぱい香りに包まれる。あぁ…しあわせ。イチゴの香りほどホンモノと香料との差が激しいものはないと思う。イチゴ香料の安っぽさ、甘ったるさ、21世紀なのにと思う。

図書館へゆく道すがら紅梅の咲いてるを見つけたり、スーパーでイチゴの香りを堪能したり(買わなかった)、春を感じていたのに、帰宅途中みぞれにあった。今週もまだまだ寒いのか。

醜聞の作法 (100周年書き下ろし)今日借りた本は初めて読む作家、佐藤亜紀『醜聞の作法』、講談社書下ろし100冊の一冊らしい。リンク先のラインナップを眺め、石井光太『感染宣告 エイズなんだから、抱かれたい』も読みたいな。あと船戸与一の紹介文高野秀行が書いており、そのなかの「常にゼロ」というの素敵だ。作家のトークショーなど好きで見にいくが、高野さんや角田光代さんもきわめて「ゼロ」な人だと思う。著作を読んでも伝わるが、実際に話すのを見ても、まったく嫌味なところがなく、ちっとも偉ぶらない。作家なんてちょっと気障だったり、気難しそうだったり、偉ぶってたりするんだろうと素人のわたしは誤解というか、わたしが彼らのような才能をもっていたらふんぞり返ってそうだが、そんな人は生き残れないかしら。