食欲止まずコロッケ作り死期思う

せっかく年越し前に2年ぶりくらいの数字と再会できた体重も、この2週間ほどで2キロ戻ってしまった。とにかく食欲が止まない。すぐにお腹が空くので間食激しく、常に満腹でないと気がすまない。よって身体が重い。消化にエネルギーをまわしているせいか、身体も疲れやすく眠くて仕方ない。気力もあるのかないのか不安定で、運動もしない。寝てばかりいて食べ続けていれば太る。当然のことだ。年末に体重が落ちたのだって、間食をやめたからだったのにどうしたんだろう。罠にはまってしまった感じ。ずっと満腹で居続けると病気になりそうだ。思考も明瞭でないから、こんなふうにぶつ切りの文章になってしまう。

それでも昨日は新じゃがでコロッケを作った。行程が多いので年に一度くらいしか作らない。わたしの母は良妻賢母を具現化したような人なので、外食も出来合いのおかずも店屋物も触れる機会が少なかった。わたしにとっての「外のご飯」といえば学校給食で、それは母の料理の足元にも及ばないもので、大人になると懐かしい話題として給食ネタがあがるけれど、いい思い出なんかほとんどないので会話に参加できない。

なかでもコロッケは大嫌いだった。ミックスベジタブルのみじん切りが入った、べちゃっとしたじゃがいもが、使い古された油で揚げられ、へんなにおいがしていた。その悪印象が強すぎて、ずいぶん大きくなるまで手作りの揚げ物しか食べられなかった。デパ地下で売られているコロッケを食べられるようになったのも、仕事が忙しかった頃に手抜きをするようになってから。今ではなんでも美味しくなってるのだとわかった。
山田風太郎『人間臨終図巻』の“37歳で死んだ人”の章を読む。楊貴妃俊寛ラファエロビゼーゴッホロートレック国木田独歩斎藤緑雨宮沢賢治など。年初に、その年に自分がとる年齢に応じて読むようにしている、ここ何年か。しかしこれをやっていると、自分の寿命分しか読めないことになる。ま、いいか、人がどれだけ長生きしようが、自分が死んでは興味もわかないだろうから。

人間臨終図巻〈1〉 (徳間文庫)

人間臨終図巻〈1〉 (徳間文庫)