お名前様

昨夜は夫が早めに帰宅するというので、餃子を大量に作って焼きまくり食べまくった。なにがどうということはないが、家の餃子は美味しい。外食で餃子を食べようと思わない。ただホワイト餃子は見た目が“餃子らしく”ないので、一度食べてみたい。

学内の図書館や資料室、生協にはたまに学生バイトがいる。学生バイトは対応が初々しいので*1すぐわかる。とくにわたしが勤めているのは見渡す限りの大草原にドン、ドド、ドンと巨大施設(研究棟)が建っているうら寂しいキャンパスなので*2、学内で見かける若い人=ここの学生でほぼ間違いない。*3
先日、生協に物品の取り寄せをお願いした。このとき対応してくれたのは、いかにも学生バイト風の男子で気が弱そうな雰囲気の子だった。その彼がわたしに注文依頼書を差し出しながら、消え入るような声で「お名前様、お願いします」と言った。「おなまえさま?」と反射神経でその誤りを指摘してしまおうかと思ったが、なんせ小動物のような男子で必要以上に傷つけてしまいそうだったため、ぐっと抑えて口には出さなかった。
敬語が使えないという話をよく耳にするけれど*4、実際に「お名前様」を聞いたのはこれが初めてだ。何日か経ったいま、やはりあのとき指摘しておけばよかったかも…と後悔している。社会に出て「おなまえさま」なんて言って「あの人、○大卒なのに大したこと無いね」なんて陰口たたかれたら可哀想。その陰口を偶然にも聞いてしまい人間不信になって鬱になり、せっかくの正社員での職を辞めたりすることになったらどうしよう。

*1:言い換えれば使えない

*2:ビル風すさまじい

*3:それ以外の理由でこんな郊外に来る理由が見当たらない

*4:ものすごく丁寧になりすぎてややこしくなる