読了

おすもうさん

おすもうさん

これを読んでいたらワイドショーのひとたちは朝青龍をバッシングできなかったんじゃないかと思った。相撲には「守られるべき伝統」だの「横綱の品格」だの、そもそもなかった。相撲は昔からされてたけど遊芸のひとつであり、開国後に外国人へ“日本らしさ”を紹介するために常設館を建てたとき“国技館”と名づけてしまったから「国技」とみなされるようになったとか*1、いろいろ後付けな印象が多い。朝青龍大麻、賭博と一連の報道で相撲協会や親方たちのグダグダさが露呈してたけど、この本読んで納得できてしまった。おすもうさんはのんき。それが仕事(笑)

大石尚コレクション アール・デコファッション

大石尚コレクション アール・デコファッション

1900-30年アール・デコ全盛時代のポショワール作品とその時代を象徴する女優や人物との交流をまとめたもの。色の合わせ方が大胆で、洋服選びの参考になる。センスのないわたしにとって、色の合わせ方はとても難しく、黒や茶やグレーを基調に地味目に逃げてしまうことたくさんあるけど、やはりきれいな色の洋服を着たい。年を重ねるほどに強く思う。
サンセット大通り』のグロリア・スワンソン宅へインタビューしに行ったことも書かれており、去年見た映画のなかで一番印象に残った女優だったので、それは嬉しい偶然だった。

*1:あとで板垣退助国技館なんてつけなきゃよかったと嘆いている